竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

少年に滑走路あり大夏野 三木基史

2021-07-23 | 今日の季語


少年に滑走路あり大夏野 三木基史

だれにでも記憶にある少年時代の滑走路
両手を広げ声を張り上げて野をかけた
いつしか心は空をも飛んでいた
(小林たけし)


【夏野】 なつの
◇「卯月野」(うづきの) ◇「五月野」(さつきの) ◇「青野」(あおの)
夏草の生い茂る野原。緑濃く、強い日差しを受けた草の茂みからは草いきれが立つ。「卯月野」は陰暦4月の新緑の頃の野、「五月野」は陰暦5月、梅雨の頃の野である。

例句 作者

子を盗ろ子とろ青野の果ての曲馬団 山田征司

少年の夏野にビラが降っている 秋尾敏
少年の眉目まっすぐ夏野かな 松本弘子
年三百日射爆の大地いま青野 大岩水太郎
怒らぬから青野でしめる友の首 島津亮
憲法へ水の流れる夏野かな 松下カロ
棒一本立てて夏野を去りし父 池田守一
母病む日青野を白く背に残し 安西篤
沈黙の青野ひろげる村なりき 髙尾日出夫