長身のさびしきことも日の盛り 中井洋子
いつもは毅然として活気あふれる長身の友
何故か今日はさびしげに見える
夏の日盛り、だれもが元気を失う
作者はそこを切り取った
(小林たけし)
【日盛】 ひざかり
◇「日の盛り」
夏の日中の最も熱い盛り。正午過ぎからことに2時、3時頃を指していう。「炎昼」と共に太陽熱の激しさを強調する季語。《炎昼:夏(時候)》
例句 作者
日盛りの紺とたたかふ鳥飼へり 石田よし宏
日盛りを来てくっきりと押す拇印 鈴木砂紅
正装の鴉が歩く日の盛 名久井清流
滾るものあり日盛りの*祷りの木 橋爪鶴麿
羽根広ぐ孔雀のダンス日の盛り 石田敏子
腰太き南部日盛農婦かな 成田千空
象は皺に覆はれてゐる日の盛り 岩淵喜代子
日盛りの紺とたたかふ鳥飼へり 石田よし宏
日盛りを来てくっきりと押す拇印 鈴木砂紅
正装の鴉が歩く日の盛 名久井清流
滾るものあり日盛りの*祷りの木 橋爪鶴麿
羽根広ぐ孔雀のダンス日の盛り 石田敏子
腰太き南部日盛農婦かな 成田千空
象は皺に覆はれてゐる日の盛り 岩淵喜代子