竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

またもとのおのれにもどり夕焼中 飯田龍太

2021-07-11 | 今日の季語


またもとのおのれにもどり夕焼中 飯田龍太

夕焼はおそらくとてつもなく見事なものだったのだろう
現世の塵芥に汚れた自分
夕焼を全身に浴びて昔のほんとうの自分を取り、脅したようだ
(小林たけし)


夕焼】 ゆうやけ(ユフ・・)
◇「ゆやけ」 ◇「夕焼雲」
日没の頃、西の空が赤く染まる現象で、朝焼けとともに薄明現象の1つである。夏の夕焼の景の壮快さから、夏の季語としている。

例句 作者

ゆうやけこやけだれもかからぬ草の罠 穴井太
ゆうやけのこれそれあれどれどれみれど 高橋京子
イヤホンを外す夕焼跨ぐとき 三木基史
リハビリの妻活き活きと夕燒す 川北昭二
一行ずつ夕焼け喰べる生家です 森田高司
中州まで靴が流れて夕焼くる 花房八重子
人生に悔あり夕焼一人見て 羽渕順子
伴大納言絵巻の中も夕焼けぬ 神田ひろみ