わが泳ぎいつか水平線上に 石田よし宏
自分の泳ぐ姿をみることは叶わないのだが
きっと水平線上にあるのだと作者は確信している
句意は平易だが言えそうで言えない措辞だ
(小林たけし)
【泳ぎ】 およぎ
◇「水泳」 ◇「競泳」 ◇「遠泳」 ◇「クロール」 ◇「バタフライ」 ◇「背泳ぎ」 ◇「平泳ぎ」 ◇「犬掻き」 ◇「海水浴」 ◇「汐浴び」(しおあび) ◇「川浴」
夏のスポーツとして最も爽快なもので、激しい夏日の下、きらめく海に色とりどりの水着や日傘が映え、躍動感に溢れた夏の風景が展開される。古くは「水練」といったが、武術の1つとして色々の型や流派が存在する。
例句 作者
およぎつゝうしろに迫る櫓音あり 及川 貞
愛されずして沖遠く泳ぐなり 藤田湘子
泳ぎ終へしわが脂浮く中の姉 大屋達治
寂しさに背泳ぎの空独りじめ 岸田雨童
遠泳の終りは海を曳き歩む 柴田佐知子
飛込台しなひて止る時空かな 藤原照子
墓地抜けて潮浴びにゆくゴム草履 森重 昭
泳ぎ子に紺鳥山のよこたはる 加藤三七子
泳ぎ来て青年の声透きとほる 河野南畦
暗闇の眼玉濡らさず泳ぐなり 鈴木六林男
およぎつゝうしろに迫る櫓音あり 及川 貞
愛されずして沖遠く泳ぐなり 藤田湘子
泳ぎ終へしわが脂浮く中の姉 大屋達治
寂しさに背泳ぎの空独りじめ 岸田雨童
遠泳の終りは海を曳き歩む 柴田佐知子
飛込台しなひて止る時空かな 藤原照子
墓地抜けて潮浴びにゆくゴム草履 森重 昭
泳ぎ子に紺鳥山のよこたはる 加藤三七子
泳ぎ来て青年の声透きとほる 河野南畦
暗闇の眼玉濡らさず泳ぐなり 鈴木六林男