蘊蓄cafe

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オリオン座2

2007年11月15日 | 星・星座
 オリオンは、海の神ポセイドンと女人国アマゾンの女王エウリアレーの間に産まれた巨人です。このため海の上も歩けたそうです。また類いまれなる美男だったそうです。

 ある日キオス島の王オイノピオンの娘メローペを一目見て好きになり結婚を申し込みました。しかしキオス王は承知をしぶり(どこの馬の骨かわからんやつに はかわいい娘はやれん・・しかし断って下手に暴れられても・・という訳でしょうか)「キオス島を荒らしている野獣を退治すれば・・・」と言いました。とて も不可能なことと考えてのことでしょう。ところがオリオンは狩人ですからあっさり野獣を退治してライオンの毛皮を王に献上してしまったのです(これが左手 に持っているものです)。

 しかし、もともと王は娘をやる気持ちはないので、相変わらずのらりくらりとはっきりしません。とうとうオリオンは怒り、酒の勢いでメローペを我が物にし ようとしました。これには王も激怒しました。承知したふりをして強い酒を飲ませて眠らせた後、両目を潰し海岸に放り出してしまったのです(まともに喧嘩し たのではかなわないので仕方ありませんね)。

 苦難の後、オリオンは、神のおつげを受け太陽の神ヘリオスに目を直してもらいました。乱暴物のオリオンはまっさきに王への復讐を考えましたが、既に王は地下の隠れ家に逃れた後で果たせなかったのだそうです。

 その後、オリオンはクレタ島に渡り、月と狩の女神アルテミスに愛されるようになりました。しかし、それを疎んだ女神の兄アポロンの陰謀により、女神はそ れとは知らずオリオンを弓で射殺してしまったのです。自分が愛するオリオンを殺してしまったと知って深く悲しんだ女神は、大神ゼウスにオリオンを星空にお いてもらい、自分が空を渡る時会えるようにしてもらったのだそうです。オリオン座に月がかかっている時が2人がデートしている時なのです。

 また、オリオンは、アポロンが大地の女神ガイアを欺き、放たれたさそりに刺されて死んだという話もあります。さそり座とオリオン座はちょうど180度離れた位置にあり、片方が沈むと片方が上がってくるという、嫌って逃げているような関係にあることからきているようです。

 オリオンについては、その他の話しもありますが、それはまたの機会・・。