蘊蓄cafe

-日々発見、身の回りの話題 【うんちくカフェ】-

てくてく向島4(言問団子)

2015年01月17日 | てくてく

「山本や」と道路を挟んで「言問団子」がある。
江戸時代末期からのお店で、お店の名前のとおりの言問団子(こととい団子)が名物。

昔、在原業平という人が東国を旅行した時に、隅田川の白い水鳥の名前を問うたところ、都鳥と聞いて、都が恋しくなり「名にし負はば いざこと問はむ 都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと」(古今和歌集)」と詠んだという古事をもとに、ここに在原業平神社を建て、この辺りを言問ヶ岡と言うようになり、出していた団子が名物となったという。

実は、在原業平とは何の関係もないのだが、お店の初代はうまいネーミングと戦略をたてたものだと。由来のないお菓子は、どこにでもあるただの菓子なのだから。

最小の単位で、6個入りのかわい箱入りがある。

ついでながら、このお店、TBSアナウンサーの外山惠理さんの実家だという。そういえば、初代が外山佐吉と、お店のページに書いてあった。


てくてく向島2(山本や)

2015年01月17日 | てくてく

目的は、桜餅の元祖「山本や」。店内は広く、明るい。
お店でいただくこともできるが、席はそれほど多くない。最小の単位は6個詰のよう。
箱を開けると、桜の葉でいっぱいに覆われて、葉のいい香りが! うわ!といった感じ。

 

餅が3枚の葉で完全に包まれている。左は表から、右は裏から。

 

しっとりした小麦の薄い皮で餡が包まれている。説明書きには、葉は残すよう書かれている。
なお、葉は、食べる人も、残してお茶漬けのようにして食べる人もいるという。