◎総務省が公表した国勢調査結果で65歳以上の高齢者人口は、前回比で14.1%増となる2929万3000人…
23.1%に達し05年調査に続いて世界最高を更新しました。
現役世代が高齢者を支えるというのが社会保障の仕組みですが…
1人の高齢者を2.8人の現役世代が支える割合となり、1960年には11.2人の支え手がいましたが…この50年間で
4分の1に減少したことになります。
現役世代が高齢者を支える社会保障の在り方は、もはや限界で「社会保障と税の一体改革」案が示され、
消費税に強い関心が向けられていますが、各世代の適正な負担を含めた社会保障全般の在り方についての
議論は待ったなしの状況です。
また、高齢者の15.6%、457万7000人が単身で生活を送っており…男性の10人、女性は5人に1人にまで達しています。
一人暮らしの高齢者は引き続き増加が予想され、団塊の世代が65歳を超える15年以降は更に加速が見込まれます。
社会的に孤立しやすいとされる単身生活者に対する新たなセーフティーネット(安全網)の確立が今後の大きな課題で、
中でも高齢者の一人暮らし対策は早急に具体化しなければなりません。
目指すは…「一人暮らし世帯」が総世帯の3割を超え、高齢化率は世界最高の日本が、本当の意味での長寿大国になることです!