快気分析

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自然災害 仕組みとアプローチ -  ニュージーランドで先日に続き、更に200頭が打ち上げられる

2017-02-12 10:38:16 | 地震 津波
 ニュージーランドで先日に続き、更に200頭が打ち上げられたとの事で、記事にしてみました。

引用開始(一部抜粋)

http://www.afpbb.com/articles/-/3117483

「人間の鎖」むなしく、新たにクジラ200頭打ち上げ NZ

2017年02月11日 19:56 発信地:フェアウェル岬/ニュージーランド

【2月11日 AFP】ニュージーランド南島(South Island)北西端のゴールデン湾(Golden Bay)に11日午後、新たに200頭のクジラが打ち上げられた。クジラが新たに打ち上げられるのを防ごうと、サメの脅威をものともせずに海に入って「人間の鎖」をつくるなどして一日中奮闘していた人々に失望感を抱かせる結果となった。
 ニュージーランド環境保全局(DOC)は日没が迫ると、クジラを海に戻す作業を続けるのは危険すぎると判断。クジラを一晩放置することを決めた。
 今回の事態は10日、ゴンドウクジラ416頭がフェアウェル岬(Farewell Spit)に打ち上げられているのが発見されたことから始まった。大半はすでに死んだが約100頭が生き残っていた。

引用終了

 当ブログでは日本でカズハゴンドウが打ち上げられた件について何度か記事にしましたが、ニュージーランドのゴンドウクジラについての詳細は調査分析中です。
 今月10日、ゴンドウクジラ416頭がフェアウェル岬(Farewell Spit)に打ち上げれた当日の画像を見ると、日差しによる影が見えず、どうも曇天か雨天であったように見え、それならばやはり月や太陽が見えずに方向探知が出来なくなった、と考えたのですが、少し気になるのは今回11日のは午後、しかも画像を見ると、晴天だったように見えます。
 この状況では太陽の方向や陸地がクジラには見えていたはずなので、もしそうならば方向探知が出来なかったという事は無いと思われます。
 どうもこの場所はゴンドウクジラは集団座礁しやすいタイプと言う事も考えられますが、ここが打ち上げられやすい地形、海底地形、地質のような見方も有るようです。

引用開始(一部抜粋)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170210-00000099-jij-asia
クジラ400頭打ち上げ=NZ南島に「天然わな」

時事通信 2/10(金) 16:41配信
(中略)
 AFP通信によると、海岸へのクジラ打ち上げはNZ国内で時々起こるが、今回ほどの規模は珍しい。ゴールデン湾を囲むように岬が細長く突き出ており、その内側に浅瀬が広がる。クジラが誘い込まれ、脱出不能になりやすいため、専門家は「天然のクジラのわな」と呼んでいる。 

引用終了

 月齢は11月が満月ですから、10日、11日共に潮汐は大潮かそれに近い中潮だったと思われ、いずれにせよ干満差が大きく、潮位が上がったところでゴンドウクジラが前日に打ち上げられたクジラに合流しようと湾の中に入り込んでしまい、入っているうちに潮位が下がり、湾の入り口も浅くなって、ゴンドウクジラはどこが出口かわからなくなり、やがてパニックになったと言う状況ではないでしょうか。
 2011年2月22日に発生したカンタベリー地震の前である2月20日にもニュージーランドのスチュワート島に、クジラが107頭打ち上げられた事が有るのですが、この時は2月18日が満月、20日は大潮でした。
 ニュージーランドのケースでは「天然のクジラのわな」と月齢やそれによる潮汐が関係しているケースの割合が多いのかも知れません。
 さて地震との関係ですが、今回の件が海中での異音、振動が100%関係無いとは言い切れませんが、クジラが打ち上げられてもこれと言った地震が無かったケースも有り、どちらかと言えば、月齢による地震の活発化の方が有意な差で影響している事が多いのではないか、と言うのが現状での認識です。