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あの日を望んだわたし-3

2025年01月03日 | あの日を望んだわたし
あの日を望んだわたし-3

Aの部屋、夜

B:「疲れた、初出勤日。大学生がやっぱり、いいな」バッグを置いて、テーブル前に座る。Aはキッチンで慌ただしく準備している。「マコトラブと記念日のパス、何回、使ったんだろう」

A:「ありがとう、たまってた家事も片付いたし、図書館で調べ物までしちゃった。有意義、有意義。ついつい後回しにしていた資料に使えそうなものも発見できたよ」

B:「よかったね、そうだ、明日、残業、頼まれた」

A:「え、ダメじゃん。デート入っているから」カレンダーを見る。「断りの電話いれるか、ほら、スマホ返して」

B:バッグからスマホを取り出して渡す。「わたし、行くよ」

A:「えっ?」

B:「デートぐらい、行けるよ」
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