あの日を望んだわたし-3
Aの部屋、夜
B:「疲れた、初出勤日。大学生がやっぱり、いいな」バッグを置いて、テーブル前に座る。Aはキッチンで慌ただしく準備している。「マコトラブと記念日のパス、何回、使ったんだろう」
A:「ありがとう、たまってた家事も片付いたし、図書館で調べ物までしちゃった。有意義、有意義。ついつい後回しにしていた資料に使えそうなものも発見できたよ」
B:「よかったね、そうだ、明日、残業、頼まれた」
A:「え、ダメじゃん。デート入っているから」カレンダーを見る。「断りの電話いれるか、ほら、スマホ返して」
B:バッグからスマホを取り出して渡す。「わたし、行くよ」
A:「えっ?」
B:「デートぐらい、行けるよ」
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