ケンのブログ

日々の雑感や日記

八月十二日

2018年08月12日 | 音楽
八月八日の番にNHKで桑田佳祐さんのスタジオライブのような
番組をやっていた。
ライブのなかには僕の知らない曲も多いので
そんなに見ていて胸踊るというほどでもないのだけれど
やっぱり桑田さんってすごいなと思うところはある。
ある曲を歌い終わったとき最後のギターの音が消える瞬間に
桑田さんは腰をぐっと沈めながらおしりを後ろに
つき出すようなポーズをとった。
そしてその瞬間はなにかちょっとすっとぼけたような表情になる。
ポーズのとりかたとぼけたような表情込みで
とてもユーモラスでちょっと笑ってしまう。
エンタテイメントのためにきっと桑田さん
若い頃からこのポーズも音楽と同様に
修練を積んでこられたのだと思う。
一朝一夕で作れるポーズではないような気がする。
なんかそういうところもちょっと違うなと思ってしまう。
僕は絶対音感がないので桑田さんが
どの高さの音程で歌っておられるのかはわからない。
しかしテレビの音声に合わせて桑田さんの歌を
口ずさんでみるとその曲がリアルタイムでヒットしたときと
変わらない音程で歌っておられるように思える。
そういうところもすごいなと思う。
ちょっと急に話は変わるのだけれど
昨日たまたまユージンオーマンディーさんが
フィラデルフィア管弦楽団を指揮して演奏した
ベートーヴェンの交響曲第8番をユーチューブで見た。
非常に腕の振り方が拍子にあわせてきびきびしていて
時にユーモラスでさえある。
音楽が高揚するところでは腕を顔より上にあげて
時に恍惚の表情で指揮なさったりする。
なんか、ユージンオーマンディさんの
ベートーヴェンが明るい秘密がわかるような気がした。
こんな風に指揮されたらオーケストラは暗い演奏をするわけには
いかないと思う。
そして、オーマンディさんがリッカルドムーティーさんを
高く買っておられたのもわかるような気がした。
なんとなくオーマンディさんとムーティーさん
指揮ぶりのなかに見られる自己満足感のようなものが
にているような気がする。
耳で音声だけを聞いていたのでは伝わらない感覚って
音楽にはあるんだなと思う。