たままま生活

子育ての間にこっそりおでかけ・手作り・韓国語・・・。
多趣味な毎日を紹介します。

もっと いじる

2011-07-16 18:56:09 | 韓国ラジオ・テレビ・映画
ユ・ヒヨルのスケッチブックの新コーナー。

더 만지다 日本語にしたら「もっといじる」?

いえいえ、 더は 英語の発音で

the 만약에
지금
다시 그 노래를 들으면

the「もしも 今 その歌を聞いたら」コーナーです。
(最後の方、ちょっと不確実ですが)

もともとルシッド・フォールの 만지다 コーナーだったのね。


しかし、毎回ヒヨルさんがメンバーたちをいじるいじる。
お客もいじる。
やっぱりいじるコーナーみたい。


ちなみに初回の名場面。


the 던지다. (投げる)



思い出の中の青春『サバ』 コン・ジヨン著

2011-07-16 18:32:05 | 韓国文学


コン・ジヨンの『サバ』[고등어]を読みました。


80年代韓国の民主化を求める学生運動は、多くの小説のテーマになっていますが、
この小説の舞台は93年の秋。

学生運動の同士だったミョンウとウンリムが再会するところから話が始まります。

各章の頭に短くウンリムの日記が紹介され、ストーリー全体はミョンウを追う形で進みます。
ウンリムの日記と、ストーリーの進む時間軸がカウントダウンのように小説全体を進めていきます。

重くて切ない話です。
民主化運動の中で運命が狂ってしまった若者たちはたくさんいたし、
無事に嵐を乗り越えた人たちには無事に乗り越えてしまった罪悪感が残ってしまいます。

ウンリムは兄の親友であり先輩であるミョンウのことを형 ヒョンと読んでいるのですが、
当時はそうだったんですって。
女性が兄弟でもない年上の男性を오빠 オッパと呼ぶようになったのは最近のことだとか。
当時を知っている人には、これも懐かしいキーワードのようです。

途中、中級日本語を学ぶウンリムのために中島敦の『山月記』を読ませる、というくだりがあって
あの耽美的な漢文調の日本語が中級の教材になるかと思うとダウトなんですが、
小説のテーマにはぴったり。
このくだりを読むとなぜタイトルが『サバ』なのかわかります。

そして、この本は表紙だけ見るとなんだかよくわからなくてむしろ『蟹』?とか思うんですが、
本を開くと『サバ』が現れます。

サバつながりで。



ある先生が「これ、途中から急におもしろくなるよ」と言われましたがよくわかります。
私も前半はなかなか読み進められなくて、2月に買ったので5ヶ月近くかかってますが、
後ろの3分の2くらいは一週間で読みました。