遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉295 小説 報復(3) 他 この国の姿

2020-05-24 13:37:49 | つぶやき
          この国の姿(2020.5.24日作)

   法務大臣が賄賂を贈った
   検事長が賭けマージャンをしていた
   総理大臣が告発状を出された
   この愚行 この愚行の対象者達は
   自分が係わる仕事の意味が
   分かっているのだろうか ? おそらく
   分かっていないのだろう
   分かっていないから こそ こんな愚かな
   出来事が 起こるのだろう
   彼等の出自 学歴 経歴
   どういうものなのか ?
   多分 今現在 この国日本
   我が国に於いては 立派な 学歴 経歴 を経て
   現在の地位 に 辿り着いたに違いない そしてそれを
   彼等は誇りに思っているに 違いない
   何故なら 彼等の頭の中には 多分
   身分 地位 権力 知名度 それへの欲望のみが渦巻いていて
   他の事 他者への関心など 皆無に違いないのだ
   自身の地位 握る権力 虚名の保持 彼等にとっては
   それのみが 最重要事項 他の事など どうでもいい
   他者の事など関係ない 無関心 その部署 その部門
   その場所に於ける 最高地位 最高身分 そこから受ける虚名の誇り
   それさえ手に出来れば それで満足 万々歳 ホッと一息安堵の思い
      あれも出来る これも出来る 自身の指示の下 組織を繰り
   部下を従え 満面えびす顔 緩んだ顔面筋肉 気の緩みなど
   元に戻らない 結果 度外れ
   言語道断 の 愚劣な行為 愚劣な行為の繰り返し
   そんな気分が只今現在 この国 日本を覆っている 第二次世界大戦
   その 敗戦直後 今日 明日を生きるにも 困窮を極めた時代 
   そんな世の中 社会の中で
   貧しさ 苦境に陥る人々 そんな人々
   弱い立場の人間 その人達の為に働き 奔走し 尽くして 結果
   自身が餓死した 検事だったか 裁判官だったか
   そんな人がいた 自身の命を賭して職務を全うした そんな高潔
   高貴な人がいた かつてのこの国 日本 だが 只今現在
   この国日本を覆う空気 雰囲気は 腐敗の空気 不潔な気分
   そんな気分が充満するのみ --
   いや 待てよ 果たしてそうなのか ?
   只今現在 この国日本に 高貴な心 高い 志を持った人間
   そんな人達を望むのは 無理なのか ? 叶わぬ夢なのか ?
   いやいや 違う そんな事はない この国の庶民
   一般市民 国民 その中には 人の眼には見えない場所 隠れた場所
   そんな所で 日ごと夜ごと 他者の為 他人の命 幸せ その為に
   懸命 必死に働く人がいる 尽くす 人がいる・・・・それもまた 事実
   コロナに携わる 医療従事者 そんな人々 人達を始め 地方の
   隠れた場所で 日ごと夜ごと コツコツ 人の為 他者の為
   人の心に寄り添い 働く 人がいる 人達がいる それもまた 事実
   それが 普段 日常 我々の眼には見えないだけ なぜなら
   そんな人達 人々は 自身の名誉 地位 身分 には 眼を向けない
   ひたすら 他者の為 人の心の安らぎ それだけ を 求めて
   懸命 必死に働き 生きている・・・・・そんな人達 だから だ
   そんな人達 人々が 時折り 報道され 人々 我々の 眼
   関心をひく事がある・・・・・それが 何よりもの証拠
   自身の名誉 地位 権力 虚名 それだけが目的の 
   愚かな者達 そんな欲望に満ちた者達 が 生きる世界とは
   雲泥 の 差 天と地 泥と宝石 そんな違った世界の人達
   そんな違った世界のある国 日本 その日本の中で
   泥の世界 その 泥の世界に君臨する 人間 者達
   そんな者達が支配する只今現在の この国 日本 その不幸
   それがこの国 日本の姿 真の姿 醜い姿
   醜い姿をしたこの国 日本 そんな国など 先進国
   一流国 などとは 呼び得ない 二流も下って 三流国 それが
   只今現在 この国日本 日本の姿 真の姿
   愚かな人間 そんな者達の繰る世界
   それが日本の真実
   日本の姿


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          報復(3)


 川辺義人は恵まれた家庭の一人息子らしく、細かい事にはこだわらなかった。物事を常に、大きな視点で捉える事の出来る人間だった。仕事熱心の余り、ともすれば家庭を忘れがちになるのが、欠点と言えば言えたが、律子は、その事はそれ程苦にしなかった。むしろ、新しい仕事に次々と挑戦してゆく姿勢に、頼もしさをさえも感じていた。水野益臣の無責任な、何処か女々しさを感じさせる性格とは正反対とも言えた。-- 一家は、義父、太吉の死去を契機に札幌へ移った。
 一年、二年は夢中のうちに過ぎていた。創業者の死去に伴う「川辺」の後継者問題、死者への供養等、次から次へと行事が重なった。義母が健在でいてくれる事に律子は救われる思いがした。
 過去を思い出す事はほとんどなかった。様々な行事の終わった後も、律子の慌ただしさは続いた。義人の「川辺」社長就任と共に、間もなくして、律子の身辺も急速に環境を変えていた。地元の様々な事柄の要職や役職に推薦される事が多くなっていた。一概に断る事も出来ない事情が重なった。 
 そんな中、最早、思い出す事もなかった水野益臣の消息に接したのは、二年程前だった。テレビのクイズ番組に水野益臣が出ていた。律子は始め、それが水野だとは気付かなかった。何処かで見たような記憶があるな、と思いながら、別段の不審も抱かずに見、流していた。名前が出て、初めて分かった。
 水野益臣は十年近い歳月を経て、すっかり変わっていた。かつての水野には何処か、野卑を感じさせるようなものがあって、それがまた、精悍さに繋がっているようにも思えて、好ましくさえ感じられたものだったが、十年に近い歳月を経て眼にした水野には、代わって、一見、好ましく思える中年の落ち着きのようなものが備わっていた。現在の境遇に満足している者の自信に溢れた表情さえが窺がえて、それを知った時、律子は、一瞬、自分が抱いた思いの完全に裏切られたような気がして、苦い気分を味わった。
 水野益臣はテレビの画面で若い女性タレントと組んで、早口で言葉を連発する軽薄な感じの司会者としきりに冗談を言い合いながら、得意気な表情を浮かべてクイズの問いに答えていた。
 律子は、何か厭なものを眼にした思いで慌ててテレビを消した。律子の心の中では、水野益臣が世の中から忘れられ、沈んでいってくれる事を願う気持が無意識のうちに働いていた。律子が苦しんだ分だけ、水野には苦しんで欲しかったのだ。
 テレビの画面で水野の姿を眼にした不快感は二、三日、消える事がなかった。テレビに駆り出される程に、水野が名を売っているのかと思うと、不快感はさらに増幅した。義人に、水野がテレビに出ていたと告げる気にもなれなかった。
 律子は、それ以降、水野益臣がしきりにテレビに出ている事や、しばしば、様々な噂で週刊誌を賑わしている事も知った。硬派の社会派写真家になるのが夢だと言っていた、かつての水野益臣が今では、男性週刊誌に品の悪い女性ヌードの写真を載せていた。律子が知るようになってからも、何度か、派手な女性関係を週刊誌に書きたてられもした。
 そんな水野の消息を、律子が夫の義人に話せるようになったのは、様々な噂から、水野の堕落した生活が想像出来るようになってからだった。
「お友達の水野さんって言う方、この頃、よくテレビに出ているわよ」
 休日の夕食の席で律子が言った言葉に、義人は
「あいつが ?」
 と、言って、一瞬、面白そうな顔をしたが、大して興味も湧かないようだった。
 多忙な生活の中で義人には、政治、経済、社会の動向、自分の会社の業績など以外に、余計な事への関心を払っている暇はなかった。一日の終わりをテレビを観てくつろぐなどあり得なかった。当然の事ながら、三面記事の水野益臣のスキャンダルや女性ヌード写真など、縁遠い世界のものだった。律子の口から、
「女性関係も結構、派手みたいよ」
 と聞くと、
「へえー」
 と言って、苦笑いを浮かべただけだった。
「東京へ行った時など、会ったりしないの ?」
 律子が聞くと、
「そんな暇なんかないよ」
 にべもなく言った。
 義人は高校時代の友情を懐かしみ、回想している程に暇人ではなかった。
 そんな義人に感化されたのか、律子はいつか、水野の存在が気にならなくなっていた。何よりも律子には、現在の恵まれた生活があった。日々、結構、慌ただしく過ごす律子には、いい加減さっと無責任さを引き摺りながら、虚名の世界を適当に泳いでいる水野の世界が、次第に、遠いものに思えるようになっていた。


 律子は、水野への気持ちに見切りを付け、傷付いた心を抱いて北海道へ戻って来てからは、一度も東京へは行っていなかった。夫の義人が商用でしばしば東京へ出向いても、一緒に行ってみたいとも思わなかった。初めの頃は、傷付いた心がそんな気持ちにさせなかった事もあったが、それが癒えてからも、この地、北海道に安住した思いの安らぎと共に、なんとなく、遠い東京へ出向く事が億劫にもなり始めていた。一男一女の母にもなって、浮ついた心もなくなっていた。今更、東京でもない、という思いが強かった。Aデパートの祝賀行事の出席を決めたのも、出来れば二人で出席した方がいい、と言う、夫の希望を入れての事だった。



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          asu-naro_007様

          有難う御座いました
          始めて ブログ拝見しました
          陸上競技に御関係とか
          食事の件 痛感しています
          今年の冬 膝の裏の筋が
          枯れ木のようになってしまい
          いろいろ考えた末 ヒマワリ油を採りました
          成分を考慮しての事ですが
          見事に改善しました 食事の大切さを
          痛感します 有難う御座いました

          takeziisan様

          何時も御支援下さいまして
          有難う御座います
          感謝 申し上げます
          ブログ 今回も楽しく拝見させて戴きました
          イノシシの被害 ブログを読む方としては
          申し訳ありませんが 楽しく拝見させて戴きました
          相変わらずの見事な花々のお写真 満喫しました
          豆類 御相伴に与かりたいものです