企業 会社とは・・・(2022.1.20日作)
企業 会社は 資本家だけのものではない
資本家 経営者 従業員 この 三者によって
構成され 成立する 無論 そこから得られる利益は
この三者に 公平 平等に 分配されるべきもの
資本家尊重主義 現在の資本主義は
資本家尊重主義に傾いていないか
資本家への利益配分を重視するーー
当然 現在の企業の在り方は
批判されて然るべきもの 資本主義の本家
アメリカの若者達の間では ほぼ 半数に近い者達が
資本主義に否定的という かと言って
社会主義と称しての専制主義 全体主義 権力主義(どこかの国の)が
良いというものではない 人間社会は総てに於いて
平等 公平であるべきものだ
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岬
または
不条理(完 )
三津田が部屋に待っていた男が開けたドアを出ると男も、三津田の後に続いて部屋を出た。
男は後ろ手にドアを閉めるとすぐに三津田の前に立って、先程歩いて来た廊下を玄関へ向かって歩き始めた。
その間、男は無言だった。
三津田は無事に自分が一つの役目を果たし終えた安堵感を覚えながらも、何故か、男の執拗に押し黙ったような態度に無言の重圧感にも近い感じを受けて思わず、
「これから駅へ送って貰えるんですか」
と、男に話し掛けていた。
「はい」
と、男は言った。
その言葉には三津田を威圧する感じはなかった。
三津田はその言葉を聞いただけで、なんとなく、気持ちのほぐれる気がした。
男に案内されて戻った、先程、三津田を運んで来た車には、運転手が座り込んだままでいた。
三津田を案内した男は、先程と同じように後部席のドアを開けた。
三津田が座席に着くと男はそのドアを閉め、自分は来た時と同じように前の座席に運転手と並んで座った。
男も運転手も無言だった。
車はそのまま走り出した。
三津田は軽い安堵感に捉われ、ホット、微かな溜め息を洩らした。
車は先程来た道を戻っていた。後は駅へ行くばかりだ、と三津田は思った。
車がどちらの方角へどう走っているのか、地形に疎い三津田には分らない事だった。
だが、暫くしてから三津田はふと、疑念に捉われた。
車は今は、先程来た道とはまったく違った道を走っていた。むしろ、駅へ向かうのとは逆の方向ではないか ?
三津田は心配になって思わず聞いた。
「駅は、こっちなんですか ?」
車はかなりの速度で走っていた。
「いえ、違います。でも、せっかくこの地へいらっしゃったんですから、その前にちょっと、岬の風景を御紹介しようかと思いまして。ーー素晴らしい眺めですよ」
男は静かに言った。
三津田は狼狽した。
「いや、いいですよ。何処へも寄らずに駅へ行って下さい。明日の仕事の予定もあるので、早く帰りたいので」
自分が訳も分からない所へ連れて行かれるような気がして三津田は、思わず込み上げて来る男に対する微かな怒りと共に言った。
「でも、もうすぐですので」
男は冷淡に言った。
この時初めて三津田は、自分がのっぴきならない立場に追い詰められている、というような思いに捉われて気持ちが焦った。
その間車は、舗装もされていない荒れた、道とも言えない道をかなりのスピードで走っていた。三津田が不安と共にドアを開けて外へ逃れようとしても飛び出せる状態ではなかった。
三津田の妻の時子から警察に電話があったのは、その夜の十時を過ぎてからだった。
「遅くとも十時前には帰って来られるだろう、と言っていたんですけど、まだ、帰らないんです。携帯に電話をしても繫がらないんです。何か、あったんではないでしょうか」
時子の声は怯えに震え、半分、泣き声になっていた。
以前から相談を受けていた警察ではすぐに動いた。
三津田の死体が発見されたのは、それから二日目の午前十一時過ぎだった。
岬の大小様々な岩が海面に突き出ていて、荒々しく波の砕けるその岩の間に波に揺られながら浮かんでいた。
初めから三津田に接近して来た男はすぐに取り調べを受けた。
続いて、三津田に東京駅でアタッシェケースを渡した男も調べられた。
男達はそれぞれに自分の役目を認めた。
警察はそこに捜査の手を入れたが不審に思える事態はなかった。
男達はそれぞれに鞄の中身までは知らなかった。東京駅で三津田にアタッシェケースを手渡した男は書類を依頼した会社の社員だったが、その男の所属する会社にも不審な事項は認められなかった。
男達の話しから三津田がアタッシェケースを届けた男も捜索を受けた。
警察では麻薬に関わる事態を予想していたが、その形跡は皆無だった。
村上という三津田の応対に当たった七十二歳の会社経営者は、その地方で魚介類の加工販売を手広く行っていた。
村上はその日の出来事のいっさいを事細かに話した。
「そうです。わたし共はこの鞄を受け取り、約束していた手数料も支払いました。これがその三津田さんの受け取りのサインです」
村上は三津田が署名した書類を警察に見せた。
「鞄の中身は機密書類です。確認するとすぐに燃やしました。外部に知られたくはありませんので。それが取引先との約束でもありましたし」
村上の言う取引先という会社も、別段に怪しい会社ではなかった。
ただ、既に燃やされたという機密書類に付いては何も分からなかった。
「三津田さんはこの鞄を置くとすぐに帰ったんですね」
警察は聞いた。
「そうです。お茶でもと勧めましたが、すぐ帰ると言って、帰りました。ええ、そうです。わたしがタクシーを呼んで、そのタクシーに乗り、帰りました。わたし自身がこの眼ではっきりと確認しています」
村上は言った。
村上の証言に従ってタクシー会社も取り調べを受けた。
その日、三津田を乗せたという運転手の証言もあった。
運転手は言った。
「駅ですね、と聞くと、うん、その前にせっかく来たんだから、少し岬の方を見てみたいと思うので行ってくれないか、と言いました。それで、岬へ行ったんですが、帰りはどうしますか、待っていますかと聞くと、いや、私鉄の電車があったよね、と言いますので、ここから十分程北へ歩くと土産物屋や旅館などもあります、と教えてやりました。すると、待たせちゃ悪いから電車で行くよ、と言いました。それでわたしは、その私鉄線の方へ向かい、岬駅へ行く客を乗せて帰りました」
警察では当然ながらに、その日の業務日誌も調べたが、総てが運転手の証言と辻褄が合っていた。
警察の調査はすぐに行き詰まった。結局、調査の結果からは、三津田自身が引き起こした事故死ではないか、そんな結論しか導き出し得なかった。これ以上、警察には手の施しようもないように思えた。裏に何があるのか、事実と村上やタクシー運転手の証言には明らかな食い違いがありながら、それを見破る手立てがなかった。ただ、それにしても、三津田が不当に殺害されたという事実は、厳然として存在した。その事実に警察が何処まで迫り得るか、残されたのはその一点のみだった。村上、タクシー運転手の虚偽の証言を突き崩す、その方法はあるのか ? 最初に三津田に接近して来た男の、何処なく不審気な行動を知る警察の地道な、長い捜査に期待するより他になかった。
波の間に間に浮かんでいた三津田の上着の内ポケットからは破れた封筒が見つかった。中には一万円札二枚が入っていた。その他の四角い封筒の中の一万円と八枚の一万円札は見つからなかった。
完
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桂蓮様
有難う御座います
塩を撒く 初めて知りました
硬く凍結させる為でしょうか
それにしても大変ですね
こちらではマイナス一度か二度でふうふう言っています
衣服の整理 わたくしには出来ません なんだか
勿体ないという思いばかりが先に立って・・・・
そのくせ 着る予定もなく 着られる歳でもない
のですが これを一体 どうするんだ 見る度に
思うのですが思い切って整理が出来ないのです
いずれにしても 衣服や靴には思い出が宿っていますね
この国のある作家が物は捨てるな そこには
自分の人生が詰まっているというような事を
言ってましたが
過去に拝見した事があるか ちょっと記憶が曖昧
なんですが 英語の独学法 とても面白く読ませて
戴きました 物事 実践と頭で考える事の間には
どうしてもギャブが生じますね だから禅などでは
理屈を言うと一棒をくらい 実践のみが重視される
職人さんの卓抜の技 あれなどもみな体で覚え 身に
着けたものなんですね
それにしても 日本人の外国語の下手さ加減には
定評があります
その点 桂蓮様は三か国語を見事にこなして
いらっしゃる 敬服です
お忙しい中 何時もお眼を通して戴き
有難う御座います
takeziisan様
有難う御座います
いろいろ懐かしさを誘う記事 楽しく
昔を思い出しながら拝見させて戴きました
平凡 明星 いや 懐かしいですね
あの頃は若尾文子も若かったですね
思い出します 津島恵子 久我美子
憧れの女優でした わたくしの中では
原節子が別格です
菜の花畑といえば わたくしには
忘れられない記憶があって 菜の花畑の
歌を聴いたり 写真を見たりする時に
必ず浮かんで来る景色があります 中学三年の時
ある用事で担任教師と共に自転車で教師の
お宅へ伺った事があります その時途中の道で
菜の花畑の中を通ったのですが まわり一面
菜の花の黄に囲まれて白い夕月がかかり 夢のような
景色でした その時の記憶が未だに鮮やかに脳裡に
焼き付いています 懐かしい記憶です
氷の華 初めて知りました 美しい写真
堪能しました
井戸の水 我が家の井戸の水も近所では評判で
子供たちが(わたし自身も子供でした)川へ水浴びに行
く度に帰り道 我が家へ寄っては「水くっだい」と
言って釣る瓶で 汲んで「うんめぇ水だなあ」と言い
なからて飲んでいた事を思い出します
「くべる」わたくしの地方でも使いました
今年の野菜のなんと高い事か タマネギなど
安いものとばかり思っていましたが 値段を見ると
手が引っ込んでしまいそうです
デボラ カー 題名は思い出せませんがこの人を
初めてスクリーンに見た時 美貌に驚いた記憶が
あります 昔のハリウッドには綺麗な女優さんが
多かったですね
今回も美しい写真 楽しませて戴きました
有難う御座います