遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉(386) 小説 再び 故郷に帰れず(5) 他 愚か者 プーチン

2022-03-06 12:04:31 | つぶやき
          愚か者 プーチン(2022.2.28日作)


 プーチン
 この愚かな ロシアという国の大統領によって
 今日もまたーー2022年2月28日 一つの命が
 しかも 幼い子供の 無垢な命が失われた
 プーチン この愚かなロシア大統領よ
 もし おまえの息子や娘 そしてまた その
 息子や娘の息子や娘 その子供達の命が失われた時
 おまえは 嘆き 悲しみ 涙を流す事はないのか ?
 失われた命 一度 失われた命の 再び
 戻る事はない 永遠に
 戻る事はないのだ
 永遠に戻る事のない命の喪失 何処の国の
 どの人間 どの人に取っても 正常
 真っ当な感覚を持った人間 人なら その
 命の喪失を嘆き 悲しむ事に
 変わりはない 変わる事はないのだ
 何処の国の どの人間 どの人に取っても
 一つの命の失われた事への悲しみ 苦痛に
 変わりはない 変わる事はないのだ
 プーチン この ロシアという国を治める大統領
 自身の権力維持 拡大の為に 一人の人間 一人の人の命
 日々 日常を誠実 真摯に生きる人々の一度失われたら
 二度と戻る事のない命を奪ってもおまえの心は
 痛まないのか ?
 如何にも訳あり顔で 言い訳 テレビの画面に その
 鉄面皮を全世界に晒す ロシアという国の大統領プーチン
 たとえ どんな事があっても 人一人 一人の人間の命を奪う事は
 許されない 許される行為では ないのだ 
 それを自覚出来ない 理解出来ないおまえのその
 バカ面 厚顔無恥 鉄面皮 その面を見るのは
 もう沢山だ ロシア大統領 プーチン
 おまえこそは おまえ自身こそは一刻も早く 自ら進んで
 この世界の何処か 遠い国の 
 正常な感覚を持った人間の住む事の出来ない
 異質な世界 異質な国へと消えて行ってくれ !


    プーチンは恐らく
    最終的には ヒトラーのような立場に追い込まれるだろう
    その死はともかくとして





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          再び 故郷に帰れず(5)


 彼はわたしを下へも置かなかった。わたしを奥の座敷へ案内すると、早速、中居らしい二人の女性に料理を運ばせた。
 わたしと孫太郎の間には一つの小卓があった。
 孫太郎は金ぴかの飾りの付いた上着姿で腰にはサーベルを着けたまま、わたしと向き合うと胡坐を組んで座った。
 二人の女性達によって運ばれた料理は、正に贅を尽くした料理だった。大きなガラスの鉢には鯛やヒラメ、エビなどの刺身があって、他には、松露や茸、ワラビなどの山の物があり、クラゲやサメのヒレなどの訳の分からない珍味などが添えられていた。
「おう、どうだ。年代物だぞ」
 と言って、孫太郎は如何にも自慢気に、手元にあった一本のウイスキーの瓶の蓋を開けた。
 その他にビールや日本酒が開けられた。 
 孫太郎は酔いを知らないようだった。「どうだ、どうだ」と言いながら、しきりにそれらの酒をわたしに勧め、自分も手を休める事なく口に運んだ。彼に取っては、昔馴染みのわたしにそうして、自分の今の境遇を自慢出来るのが嬉しいらしかった。わたしも初めは「うん。旨い、旨い」と言いながら相槌を打っていたが、次第に彼の歓待ぶりが鬱陶しくなってきて来て、うんざりした。
「今、あに(何)ばやってっだあ」
 彼は箸を口に運び、左手で酒のグラスを口に運びながらわたしに聞いた。
「何もやってない」
 わたしは憮然とした思いで答えた。
「あにもやってねえ ? あんで ?」
 彼は不思議そうな顔で聞いた。
「いや、ある日、ふと気が付いたら俺は、自分の墓穴ばかりを掘っていたんだ。それでうんざりして、あらゆる物を投げ出してこうして自分の生まれ故郷へ帰って来たっていう訳だよ」
「そうが。そう言う事が。そっで、これがらあにばすっだ ? ーーそごいぐど俺なんかやる事がみんな旨ぐいってよ、田畑も昔の二倍にして、牛も八十七ばっかり飼ってっだあ。牛乳ば搾って毎日出荷してよう、豚や鶏なども百だ、二百だっつう風に増やしてっだあ。要するに今の時代は多角経営っつう訳だよ。多角経営。いいあんべえ(塩梅)に今は後継者不足で金さえ積めば、田畑の一町歩や二町歩なんがすぐに手にへえ(入)るもんな。金なんか持ってるだけじゃ、面白ぐもあんともあんめえ。稼げばいぐらでもへえって来るしよう、金なんか。だがら俺あ、ちっとでも余分な金がへえるど、みんな村さ寄付してよ、公園も造ったし、この村さ幼稚園も造っただ。幼稚園さ行ってみろ、ちゃんと俺の名前が書いであって、名誉総裁になってっがら。他にも公園には石が建ってで俺が寄付したって書いであるし、要するに今、俺あ、この村の有名人ってわげだ」
 孫太郎は如何にも自慢気に言ってからふと、隣りの部屋の様子に耳を澄ました 。
 隣りの部屋とは襖一つで区切られていて、その部屋からはしきりに三味線や小太鼓の音が聞こえて来ていた。
「俺、ちょっと行って、ひと踊りして来っがらな」
 孫太郎はそう言うと、如何にも嬉し気にその巨大な太鼓腹にも関わらずひょいと身軽に立ち上がり、襖の傍へ行って開けた。
 隣りの部屋では一目では数えきれない程の人々が集まり、今、宴会の真っ最中だった。
 正面には舞台らしきものが設えられていて、そこでは何人もの芸者姿の女達が三味線を弾いたり、小太鼓を打ったり、歌を唄ったりしていた。如何にも華やぎに満ちた、賑やかな光景だった。
 孫太郎が入って行くとそこに居た者達の全部が一斉に囃し立て、手を打って立ち上がり、踊り始めた。
 孫太郎はそれが当然な事であるかのように、何のためらいも気負いもなく、輪の中に入って行った。
「あじょうだ、おめえ。おめえもこん中さへえって踊ってみねえが。面白えど」
 孫太郎はわたしに向かって言った。
 わたしは無論、そんな気にはなれなかった。ただ、その場の雰囲気に圧倒されていた。
 踊りの輪に加わらない者達は座敷に座ったまま、しきりに顔を寄せ合って商談か何かの話しに熱中していた。明らかに銀行のお偉方とも思えるような男達が数多くいた。
「おう、おめえ、こっちさ来うよ。一緒に踊るべえよ」
 孫太郎は手招きをしながら熱心にわたしを誘った。
「いや、俺はいいよ」
 わたしは尻込みをしたまま気弱な声で断った。
「あーに、初めてだがらって、遠慮する事たあねえよ」
 孫太郎はそう言いながら一層、踊りにのめり込んで行って汗をかき、上着を脱ぎ捨てた。
 周りにいた者達がそれを見て一斉に囃し立てた。
 孫太郎はますます得意になってゆくようで、やがて舞台の方へ進んで行くとその上に上がり、ひょっとこ踊りやおかめの踊りを踊り始めた。周囲からの喝采は一段と激しくなり、孫太郎はますます興に乗ってゆくようだった。
 わたしはそんな孫太郎の姿を見ている事が次第に苦痛になり、そっとその場をを離れた。孫太郎に気付かれないように部屋を出ると玄関へ向かった。
 わたしはその時、泣いていた。
 あの小さな生き物を細かく切り刻んで、次々と空に放り上げては、「ほら、あにもねぐなっちゃった」と言った時の孫太郎の純粋、質朴な顔が思い出されて一層、激しく嗚咽した。
 わたしは孫太郎の家を出ると、また歩き始めた。





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          桂蓮様
          有難う御座います
          新作 面白く拝見致しました
          料理と人の感情 面白い比較だと思いました
          料理はセンサーで分析出来ても人の感情は複雑で
          よほど専門的な能力と知識がないと おいそれとは
          ゆかないのではないでしょかね 多分 人の感情は
          料理よりは複雑なものではないでしょうか
           人は変えられなくても 自分は変えられる
          良い言葉です「悟り」の境地です 何事に於いても
          そう ありたいものです
           それにしても バカな大統領のおかげで 
          ロシアの善良な人々は気の毒です みんな
          白い目で見られる バレー団のアメリカ公演
          こちらの昨日の新聞にも出ていました 日本人の
          団員もいるようです
           バレーの先生も立場が辛いのではないのでしょうか
          ロシア国内でも反対を叫ぶ人がいるようですが 
          強権国家では思うようにはゆかないようですね
           脳を持ってない 奇抜な発想 思わず吹き出しました
          遅まきながら脳のある事に気付いて何よりです
           筋肉って怖いですね ほんの二 三日でてきめんに
          衰えがわかります 日ごろ実感している事です
          それにしても バレーを語る時の口調は楽しそうです
          良い御趣味を見つけられましたね
           三回接種 ただの風邪であればいいのですが 
          お気を付け下さい 
           何時も有難う御座います



          takeziisan様

          何時も有難う御座います
           ブログ 今回も楽しく拝見させて戴きました
          北越雪譜 読みたい読みたいと思いながら なかなか
          眼を通せない本の一つです 本そのものはあるのですが    
          北越雪譜 この言葉を聞いただけで懐かしさと
          郷愁に誘われるのです
          なぜなのか 自分にも分かりません 雪国 山村育ち
          でないにも係わらず 郷愁を誘われる 元々
          日本人が持っている心情なのでしょうか
           数々の写真 今回も楽しませて戴きました
          河津桜の透明感 見事です キンセンカ 初めて
          しみじみ見ました 女優 山本富士子の歌った唄に
           小道たどれば 日はまた暮れて 甘い香りの
           キンセンカ 泣きに来た 山の静かな湖に
           春の小ぬかの 雨が降る 
           という歌があります
          日ごろ 何故かこの歌が自然に口を付いて出るのですが
          今では題名も 歌詞も覚えていません ただ この
          フレーズだけが何かの拍子にふっと口を付いて出ます
           山本富士子 綺麗な女優さんでした 御本人を眼に
          した事がありますが 美人とはこの人の事を言うのか
          と言うほどの完璧さを備えていて そばにいる女優さん
          がかすんで見えました
           イチゴの葉 痛々しく見ます 我が家の庭の植物も   
          この通りの葉の色になってしまっています こちらは  
          比較的 暖かいので油断していた結果です
           川柳 相変わらずいいですね クスリと笑いながら
          楽しく読ませて戴きました 次回を期待 楽しみに
          しております
           いろいろ珍しい花の数々 よく眼をお留になります
          細心の観察眼が必要ですね
           水泳 足が攣る わたくしも度々 経験します
          なぜこの頃 こんなに足が攣るのかなあ と思っている
          ところですが やはり 歳のせいでしょうか
           何時も楽しいブログ 有難う御座います