ぐーちゃんgoo日記

ぐーちゃんgoo(倶輔丼)の独り言、つぶやき。

R4.10.10(祝)遠い昔のフォルム(2)

2022-10-10 17:51:26 | Weblog

物心ついたころ僕は西院の父の実家にいた。そこには祖父母、叔父叔母そして実の妹がいた。が、父と母はいなかった。しばらくすると妹もいなくなった。「みっちゃんが外に遊びに行っている間にお母さんがやって来てな、千砂子を連れてってしもうた」叔父さんがそう言った。

何が起こったのかわからなかった。それからいつまでたっても妹は帰ってこなかった、そして父も母も。

 

西院小学校二年が修了し三年生になる直前のことだった。

「今度みっちゃんはな、東京の親戚の家に行くことになった。向こうに行ったら河野の伯母さんがいるし、みんな優しくしてくれる。元気で頑張るんやで」どこか諭されるように叔母さんから言われた。河野とは父の姉の嫁ぎ先だった。

生まれてこの方京都以外に住んだことがない。慣れ親しんだ家そして祖母と叔父叔母それから仲の良かった友達、みんなと別れなければならない。自分ではどうすることもできない。大人の都合に従うしかなかった。

何と表現すればいいだろう、一言で言い表せないあらゆる負の感情が渦巻いていたように思う。

京都駅から祖母と一緒に蒸気機関車に乗った。平坦でない人生の始まり…………。

 

転向先は東京中野にある搭の山小学校といった。

京都弁しか知らない僕にとって初めに発する言葉はものすごい抵抗があった。好奇の目で見られた。しばらくは大人しくしていた。

「かまへん」→「いいよ」、「あかん」→「ダメ」、「ばば」→「うんこ」などなど初めはからかわれたりもしたがやがて徐々に友達もできていった。

近所の仲間との遊びは、ポコペン、缶蹴り、馬乗り、ワッカ、三角ベースの野球、結構京都とは違う遊びが多かった。

その年の冬、神田川の橋の上。5~6人でヒマワリという一種おしくらまんじゅうのような遊びをしていた。ところがその遊びの最中、僕が押そうと思った相手がかわしてよけた。すると僕は勢い余って鉄の欄干に向かっていった。額がもろにぶつかった。目から火が出た。痛いのと大流血に自身が驚き、伯母さんの家まで飛んで帰った。

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R4.10.1(土)遠い昔のフォルム(1)

2022-10-01 17:22:48 | Weblog

1973年の3月にバンドは解散した。

「じゃ、またな」

誰からともなく放たれた言葉は冬の虚空に吸い込まれていった。

この日を境に皆が各々の新たな道を歩みだす。

かつてあった熱い息吹は不完全燃焼に終わり名状しがたい思いだけが残った。その一方どこかさばさばした思いも生まれていた。

帰路に就くさ中、禁じられた遊びの曲が夜のはざまに聴こえてきた。中学生の時に買ってもらったガットギターでこの曲をよく弾いたことを思い出した。

禁じられた…遊び……か……。

 

小学校中学校と勉強もせず遊び惚けていた。危険な悪戯、いわゆる禁じられた遊びもいっぱいした。

遊び仲間三人がすぐ近くの西院春日神社に集まった。

京都の天神川に亀を取りに行った。ここは平地を掘りさげて周囲をコンクリートで固めて壁面にし淀川まで水を放流しようという水路のような役割の川だった。僕らは夢中になって亀やザリガニを取っていた。遠くで雷の音が鳴った。上を見上げると青々とした空が広がっていた。しばらくして水かさが急激に増してきた。やがて濁流となった川の水が襲ってきて危うく吞み込まれそうになった。間一髪だった。

その帰り道、土砂降りの夕立に見舞われた。

びしょびしょになった三人は四条通りを走るトロリーバスの停留所に雨宿りで入った。早くやまないかなーと空を見上げると真っ黒な雲の合間から青い空が見えた。それから少しして雨がやんでまたカンカン照りの太陽が僕らに降り注いだ。

 

阪急西院駅近くにトンネルがある。この時もいつもの三人だった。「電車が来るぞ」枕木で作った柵の陰に隠れた。通過した電車はトンネルの中に消えていった。そのすぐ後、線路の方に駆けていった。持ってきた釘を線路の上に何本も置いた。そこで10分以上待った。するとまた電車が近づいてきた。すぐ柵の脇に隠れた。電車がトンネルに消えるのを待って、線路の方に駆けて行った。大成功だった。何本もの釘がペッちゃんこになっていた。砕石の中にうずもれたものも拾い集め、先っちょを金づちで叩くと忍者の手裏剣が出来あがる。それを皆に自慢した。

本来三人の永遠の秘密だったこの出来事、遂にベールを脱いだのである。ジャンジャン。

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R4.9.10(土)徒然なるままに書くとホントに中身がなくつまらないものに、、。

2022-09-10 18:14:54 | Weblog

久しぶりにこのページに到達した。

苦節………………何日?

前回書いたのは7月だった。

8月は一度も書いてない。

いや、書いたのだが、アニキんに返信したあとにPC画面が

ブルーになった。

その状態は相当に悪いらしい。

拙い知識を持って復旧に努めたが、、、

所詮、、、

…………この後の言葉はない。

で、PCデポに持っていった。

お決まりのコースを歩んだ。

オシャカ扱いに。

専門家がそういうのだから、それに従うしかない。

今は、去年購入したPCでこの作業をやっている。

 

とりあえず、このグーちゃん日記が復活したので、

他に、これといった話もなかったので、一応つなぎで書いてみた。

次回、改めてゆっくり書こうかと思う。

 

いつまで続けられるか、、、、。

では、、、。

 

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R4.7.31(金) 4回目のワクチン

2022-07-31 20:10:36 | Weblog

セミの鳴き声は夏の風物詩。

その大合唱が更なる暑苦しさに輪をかけている。

それにしても朝から暑い。

からだに容赦ない熱波が降り注ぐ。

家を9:10に出た。病院までは徒歩10分。

9:30の予定だから10分前に着いた。

7/31この日、4回目のワクチンを打ちに行った。

あっという間に終えた。一瞬だ。痛くない。

終えた後15分~20分ほど待機してそこを出た。

帰路に就いた。

先ほどよりも更に日差しが強い。

帽子を忘れたことを後悔した。

特にその後何事もなかった。

夜になってやっと腕が痛いことに気づいた。

他に副反応は?

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R4.7.3(日)夜の紋章物語③→郡山no3 

2022-07-03 20:37:37 | Weblog

仕事が終わるとマネージャーに「明日はすいません。宜しくお願いします。明後日は一応出ますから」と言って店を出た。

寒風吹きすさぶ246号をみんな身を縮ませながら歩いた。途中のトンネルを通過する時が更に寒く風が冷く感じた。渋谷駅が見えてきた。

「明日、上野駅朝の六時半集合だぞ。十七番線の改札口側で」リーダーのアニキんが伝えるが、それに呼応する者も特になく「じゃーな」の一声で三々五々みんな自分たちの住処に戻っていった。東中野に着くまで電車の中であの女のことを思い出していた。

翌日、誰も遅刻する者もなく皆を乗せた特急電車は郡山に向けて発車していった。予定通り到着すると早々郡山のデパートに行った。既にステージが設けてあった。最初のバンドの演奏が終わったばかりだった。アンプやマイク、ドラムセットは備え付けのモノを使わせてもらう。ギター類だけは各自持参したものを使う。α-birdは三番目。まだ少し時間がある。ステージの裏のイスで電車の中でやっていたポーカーのケリをつけようとなってカードを配り終わったときだった。

「次はα-birdの登場です。東京の青山や新宿などで現在活躍されているバンドでまもなくメジャーデビューされるという本格派のグループα-birdです。みなさん拍手の方よろしくお願いいたします」こんな照れくさいMCの紹介が聞こえた。

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R4.6.12(日)『夜の紋章』物語② 短編「バー苦」より

2022-06-12 20:46:40 | Weblog

この日のアニキンの歌は妙に切なく聞こえた。

心がこもっているという感じだ。そんな風に思いながらベースを弾いていると、ふと、暗い店内の片隅に一人の女性がいるのを見つけた。

仄かな灯りが彼女の顔を照らしていた。整った顔立ちと涼しげな眼差しで大人の女という雰囲気+を醸し出していた。

サパークラブという性格上決して不似合いの女性ではない。だが今まで見たことがなかった。

我々のバンドの誰かのファンだろうか、いやいやそれはあり得ない。ミーちゃんハーちゃんを相手にしてきた我々のバンド、今は仕方なくこういった店に出ているが、これこそ不似合いだ。

ということはこの店のオーナーの彼女か、それともあの無骨なマネージャーの女? いやそれこそない気がする。

しかしこの女性がすごく気になった。

といっても、我々には、もして俺には高嶺の花である。

 

そろそろエンディングソングも終わりに近づいた。

ああ。

この女性はこの後どういう行動をとるのだろう、

 

Tobe continued3 

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R4.5.17(火)『夜の紋章』物語① 短編「バー苦」より

2022-05-17 20:12:46 | Weblog

「今夜もいよいよエンディングとなりました。一昨日はジエンドオブザワールド、昨夜はビートルズのイエスタデイそして今宵のエンディング曲はクイーンのボヘミアンラプソディー」

少し間をおいて、ボーカルアニキンは子守歌を聞かせるように日本語訳の詞を、静かな夜に相応しく優しい声で語り始めた。

ギターがピアノに似せた音色でイントロを奏で始めた。それはまるで遥か彼方からフェードインしてくるようだった。やがて語りが終わると同時に「ママー ウウウウウー♪」と歌声が聴こえてくる。

それは話に夢中になっていた者たちを魅了しいつのまにか視線がバンドに向けられていた。そこにドラムとベースが加わり曲に厚みを増していった。

 

その翌日だった。

夜10時に近づくと聞こえるか聞こえないかくらいの音量で、アニキンがラスト曲の紹介を始めた。

「今船出が近づくその時に、ふと佇み私は振り返る……。フランク・シナトラそしてエルヴィスプレスリーも歌った曲」と紹介するとギターのメロが静かに流れ始める。その刹那、「My Way」アニキンがスローテンポでタイトルを紹介した。

to be continued②

 

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R4.4.24(日)ハレザ池袋

2022-04-24 16:54:01 | Weblog

ミュージカルや伝統芸能などを披露する空間として二~三年前に中池袋公園の前に作られたハレザ池袋。それが運悪くコロナ禍になってしまい開店休業状態が続いている。

だから活用されるケースはほとんどなく静寂と閑散に包まれていることが多かった。

だが何日か前、何となくいつもと違う雰囲気にあることに気づいた。スーツ姿の者とTシャツ姿の者がハレザ前に入り交じって動いていた。

ハレザ池袋は正面の外観が全面ガラスでできていて内部は丸見え。そのガラス面から数メートルほど行ったところに三十段ほどの長いそして幅の広い階段がありそこにはえんじ色の絨毯が敷かれてある。

この日、正面ガラスの中に黒いケースにマーシャルと書いた文字が見えた。マーシャルはかつて知ったロゴだ。些か心が騒いだ。更に歩みを進めると、ハレザ内にガラス面を背にして階段の方に向いて演奏するバンドがいた。ドラマー、ギタリスト、ベーシストそしてボーカルの四人編成。20歳前後か、髪は金髪に染めた者もいるが黒髪やシルバーに染めた者も。黒いお揃いのベストを着こみ皆スタイルも格好よかった。

それを見ていると、かつての僕らの姿が重なって胸が騒ぎ熱くなっていった。

その彼らの前には、えんじ色の階段に座る三人のスーツ姿の男性がいた。その数段上にはTシャツ姿の男性と女性がいる。何だろう。オーディションなのだろうか?

 

完全に遮断されているのだろう。音は外に漏れてこなかった。束の間、少し立ち止まって見ていた。すると、正面ガラスの少し横にあるドアから女性が一人出てきた。その時演奏するサウンドが聴こえてきた。でもそれほど大きな音じゃなかった。

 

またやりたいな。

この歳で? と一瞬訝ったが、歳は関係ない。そう思い直した。好きならば何の問題はない。

 

そういえば、かつて一緒にバンドを組んでいたメンバーの一人は、今でも現役で続けている。

その彼は若々しく生き生きしている。楽しくて仕方ないといった体でホント羨ましい限りだ。

その彼は、生活のために別の本業を持ちながら現在は趣味としてやっている。だがプロさながらだ。ここで、ふと思った。プロって、何をもってしてプロなのだろう。

 

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R4.3.27(日)新ユニット誕生

2022-03-27 16:19:43 | Weblog

問題芸人三人衆。……といえば、宮迫、徳井、渡部。

この三人でトリオを組んだらどうだろう?

そうだな、名前は何しよう。

「もうしませんトリオ」「みそぎトリオ」「贖罪芸人トリオ」

この辺りでどうだろう?

 

ちょっと可哀相だよという紳士淑女諸君よ。

「トリオ座パンチラン」 これは? どうだ?

 

名前が決まったら、さっそく活動だ。勿論、初めから地デジキー局はムリ。

当分は地方のドサ回りから始める。やはりこれは原点だ。そして地方で人気が出てくる。やがて時が経つ。地方局にも出演できるようになる。少しずつ、少しづつ。焦るとまた自滅する。まどろっこしいが我慢する。

 

では芸風は? チャンバラトリオのようなものはどうだ?

ネタは? 自分たちの罪を絡めたネタ?

反社会的勢力? 税金逃れ? 女性の尊厳を傷つけた? 

最後のオチに「もうしません」となる。

「もうしませんトリオ」でした。

 

この奇をてらったアイデアはどうだった? 採用か? 没か?   さて?

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R4.3.13(日)モスバーガー

2022-03-13 20:35:57 | Weblog

つい先日、こういう話を聞いた。

「モスバーガーって板橋区の成増が発祥地って知ってます?」

初耳だったので黙って聞いていた。

「今年モスバーガーの発祥50周年記念ということで、成増駅の駅名が期間限定だが『なります』から『なりもす』になるんですって」

え=! 『なりもす』? お~ユニーク。

調べると1972年6月に板橋区成増に一号店がオープンとあった。

モスバーガーはマクドナルドとは味や店舗の構えなどの点で明らかに一線を画している。

料金的には幾分高めという印象を僕は持っているが、他の店にはない絶妙なバランスの味わいが得られすごく好きだ。

もしかして特別料金があるかもしれないので、近々行ってみようかなという気になった。

 

待てよ。ここで、はたと考えた。……50年前? 僕は何歳の時だ?

……。あ、あ、あ、そうか、そういうことか。

この頃、僕はバンド活動に精を出していた。そして、この成増で商店街活性イベントに参加し、街で用意したトラックにアンプとドラムなどを載せその上で演奏したことがあった。

確か二日間くらいやった気がする。

 

懐かしい。ちょうど同じ時期だよ。まさにシンクロ?

これは虚無蔵アニキに訊けばもっとよくわかる。

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