ついこの前まで、池袋駅から会社に向かう道は、ビルの隙間から差しこむ暑い日差しで目を細めたものだ。今は、長い影がビルの隙間に冷蔵庫のような空間を作っている。それはまるで、今の世相を表しているようだった。
アメリカ発の大不況は、あらゆるところにまで影響している。
大きな会社がつぶれる。売上減少で従業員の解雇が続く。その関連会社がつぶれる。さらに、その末端がつぶれる。そして、、、、僕の会社にも、、、、忍び寄ってきている。
僕の会社は、企業や商店などの売上を上げるための広告や販売促進の手伝いをやっている会社だ。
「こういう時期だからこそ広告が必要なのではないでしょうか」というセリフも、全く今では通用しない。
暗いことを書くと、読む人も暗くなる。暗いのを好むという人も、そう多くはない。少なくても僕は好きじゃない。
だから僕は、めったに愚痴や苦しさ(たまに、冗談では言う)を表に出さない。極力明るく努める。結構見栄っ張りなところもある。自分が恥ずかしいと思っていることや弱い部分を、他人に見せたくない。隠しておきたい。
人に慈悲を乞うたり、哀れみや施しを受けるのを恥と思っている節がある。素直ではない。
だから僕の日記は、♪でも、そんなこと関係ね~~♪ と、何の影響もなく順風満帆でやっているように書く。もちろん、だからといって嘘を書いているわけではない。毎日起こった他愛もないことなどを書いている。
だが、僕の家の庭はよく見える、と思っている人もいるかもしれないが、決してそうではない。(マンションでそれはないが)
このように実は実は違うのだった。
愚痴はいいたくないが、最近は他人の庭がよく見える。
僕の意に反して、今日はちょっと暗い日記になってしまった。
また文も長かった。いかん、いかん。ここに到達した人もいないかも?