税理士の先生がへんてこりんな帽子を被り会社にやってきた。
僕の前に立つなり「家政婦の三田!」と叫ぶ。
思わず笑いを誘った。
「その帽子!」しばらく見つめてから「どうしたの、それ!」
「買ったんですよ」
「先生! そりゃ拾ったのでないことぐらい解りますよ。先生ほどの超超超お金持ちな御方が一億円落ちてても鼻にもかけないでしょう」と褒め殺し作戦。だが動じない。しょうがないから、今度はこけおろし作戦。
「先生、そりゃ可哀想だわ。三田さんがあまりに。先生が被ると『家政夫は見た』のピン子の夫になる」どうも、大したことない。
それを無視し先生は続けた。
「今、日本で一番偉い政治家知ってますか?」
こりゃすぐ、何か面白いことを返さなくてはと焦る。さんまやたけしのようにはいかない。困った!^ ^;;
すると先生は、「課税夫の野田」と一言!
ふむー! ふむふむ。
なるほど~~!!! ……まいりました。
「先生、何で、そんな洒落たこと言えたの? いつもの先生らしからぬ!」
「今日の新聞に出てた。事務所でこれ言ったらウケたから」
受け売り? だったか。ま、生真面目な先生が……そうだよな、無理だよな^^
「ところで田中慎也、読んだ? 私はもう読んだよ」
「ああ、あれね! 計算づくだったのかなあ? 相当売れてるらしいね、あれが効をそうした? ま、来年は、私がそれやりますよ。茶川賞だけど」
「芥川賞でなくて?」
……笑^^