先日、日本人の良き人柄を絶賛するニュースが世界中に流れた。それは、南浦和駅で女性が誤って電車とホームの間に挟まれたという事故だった。それを見た乗客と駅員さんたちが協力して重い車両を押し、へその辺りまで落ちた女性を救出したというものだ。
数日前、こんなことがあった。
西武新宿線で上石神井駅に行った。ここ数日天候不順に見舞われていたが、この日はそれも消滅し猛暑が復活。額から噴出する汗を何回か拭うとちょうど目的地に到着していた。
用事を終え、再度西武新宿線に乗る。
いつの間にか眠っていた。目を開けたら下落合駅を過ぎるところだった。高田馬場まであと二分。瞬時に明晰な頭脳がそれを弾き出した。そして目をつむった。
二分以内、それで目を開けたはずだった。そのとたん、見覚えのない視界が目に飛び込んできた。しばらく車窓に映る景色を眺める。記憶にある高田馬場駅までの景色と、どこか違う。どこを走ってるんだ? ん? すると、アナウンスが流れた。
「まもなく西武新宿駅。お忘れ物のないように……」
……。
久しぶりに歩く西武新宿駅。ホームは閑散としていた。急ぐわけでない。ゆっくりとのんびりと歩いた。
乗ってきた電車は、ここで折り返しになる。その電車に乗る客が車内に入っていく。僕は、先に発車する電車のホームに向かっていた。そのときベビーカーのお母さんが、車両にそれを乗せようという瞬間だった。それは、まさに僕の目の前。
そのとき、お母さんの動きが止まった。ベビーカーの車輪、つまり足がホームと電車の間に挟まったのである。全く動かなくなっていた。
僕は、カバンとス-ツの上着をホームに置き、その足を引き抜こうとした。だが、意外にも頑丈で抜くのは容易じゃなかった。それを見た他の男性も駆けつけてきて一緒に抜こうと協力してくれた。一~二分ほど頑張った結果、やっと取れて事なきを得た。
僕が足を引き上げて赤ちゃんとお母さんを救出した。どうだ? あっているだろう? 文句あるか? がはははは。
救出ミニチュア版だな、これは。
おかしいな。新聞社が取材に来ないぞ^^
今日は、八月八日。、、、、、、母がハハハと笑う日だ。
はははははははははははははは、、、、、。