スーダラ伝説、おふくろさん、思い出の渚、明日があるさ、どうにかなるさ、酒と涙と男と女、夢芝居、君に会いたい、鼻の首飾り、亜麻色の髪の乙女、ざ、テンプターズメドレー、時代おくれ、よせばいいのに、吉田拓郎メドレー、瀬戸の花嫁、さそり座の女、ワインレッドの心、熱い涙、野風増、空に太陽がある限り、あの素晴らしい愛をもう一度、帰ってきたヨッパライ。
精算した時に領収書とこのような歌ったリストを渡された。これらの曲を四人で歌ったことになる。もう一度眺めた時、小生は? あ、9曲歌ってた。^^
22曲。20:30~21:58。12000円。
これらの曲を今の若い人に訊いたらどれくらい知っているだろう。一つも知らないということも十分考えられる。それほど古い。
もっとすごいのは、自称日本のポールマッカトニー、アにキん。彼は、目んない千鳥、銀座ブギウギ、湯の街エレジー、青い山脈など、数々の懐メロなどを熱唱する。
実は、この店「カラオケの鉄人」と呼ばれるカラオケ店。
入ってすぐに、どこか何か様子が変だと気づいた。ゴールデンボンバーズ似のビジュアル系ロン毛茶髪店員が出てきて言った。「そこに掛けてある衣装使いますか?」……何着ものセーラー服や女性下着などの女装する衣装がハンガーに吊るされてあった。
「え? 何、これ?」しげしげ眺めて訊いた。「お金かかるんでしょ?」
「無料です」
「へー! ……これに着替えて歌う訳?」
「はい」店員はニコリともせず答えた。
「着なくちゃいけないの?」
「はい一応。でも、興味なければいいです」
ここはコスプレカラオケ店だったようだ。ま、知らずに入ったわけだから仕方ない。皆でやりますか! とは言ったもののさすがに恥ずかしさが前面に出てやらなかった。
こんな時、あのアにキんがいたらなぁー、と懐かしげに皆、彼のことを思い浮かべた。