たしかに今始まったことではないが、このまえ不思議な光景いやこれはもう不思議な光景というのではない。ごく自然な現象といってもおかしくない。優先席という概念がなくなりつつある昨今。
連結部分に一番近い扉、いわゆる優先席のある扉から乗車した。席は埋まっていた。だから立っていた。
ある駅で一人降りた。一つ空いた。さて、と、足を一歩踏み出そうとした。
すると、近くで立っていたサラリーマンと学生らしき若者二人が我先にと争った。
僕は0コンマ1秒ほど遅かったようだ。
結局サラリーマンの方が勝ってすぐさまスマホを顔の前にかざした。
次の駅で一人が降りた。今度は若者が素早くそこに座ってスマホ。
強い者が勝つという図式はいつの世も同じ。高齢者はどうしても後れを取る。
高齢者の大先輩、88歳の友人がいるがどう思うだろうか。
労わる。譲る。思いやり精神に溢れた民族。そして利己主義より利他主義が勝る国そして人々であってほしい。
な~んて偉そうなことを言ってしまった今日の独り言。