「もう予約しました?」と社員が尋ねてきた。続けて「私はもう予約取れました」
東京はどんどんそれが進んでいる。そんな状況の中、わが県では何の音沙汰もなかった。聞く情報では、接種予約券が送られてくるという。やはり大都会である東京が一番なのか。
わが県は何番手? 知事の力関係もあるんだろうな。そんな風に思っていた。
それから二週間ほど経った。ポストに見慣れない郵便物が入っていた。ん?
市からだ。うわおー。もしかして。
封を切った。ふむふむ。それで? 予約サイトで申し込む。なるほど。
PCを起動した。市のサイトを開いた。二十ほどの医者が出ていた。いくつか覗いてみる。するとどこにも空きがない。えーーまじか。焦った。
とりあえず先に進んでいくと予約できるところもあって予約した。1回目が7月だった。まだ2ヶ月以上ある(その時は五月だった)。長すぎる気がした。気を揉んだ。もっと早いのがないのか。
それからしばらくして大規模接種会場に電話をかけると取れるということが分かった。そこで翌日受付時間ぴったりに掛けた。話し中。切ってまた掛けた。それを繰り返した。根気よく繰り返した。1時間半繰り返した。ダメだ。履歴を見ると百数十回かけていた。ダメだこりゃ、あきらめた。
一応滑り止めが取ってあるから、万一の場合その日まで待てばいい。
でも完全に諦めたわけじゃなかった。翌日、今度は15時ころに掛けた。ダメ元で。するとツーツーではなくトゥルルルル、うん? もしもし、あ、あ、予約のことで……。
奇跡だった。もっと早い日が取れたのだ。
それが今月の半ば。もうじきだ。やはり良かったと喜ぶべきなのだろう^^。