横浜スタジアムが出てくる映画
一昨日、横浜スタジアムで横浜対広島戦を観戦した。先発投手の山口とバリントンがどちらも乱調で、ノーガードの打撃戦となったが、全体的には大味な試合という印象だった。それにしてもカープの菊池は走攻守のどれもが素晴らしく、本当に見ていて飽きない楽しい選手だ。守備位置こそ違うが、現役時代の長嶋さんをほうふつさせるものがある、と言ってはちと褒め過ぎか。
ところで、横浜スタジアムが出てくる映画と言えば、高校野球の補欠選手を描いた『ひゃくはち』(08)がある。ちなみに、タイトルの“ひゃくはち”とはボールの縫い目の数を表す。人間の煩悩の数もこれと同じ数で、除夜の鐘はそれを取り除くために百八回つかれるという。『巨人の星』で星一徹がこの逸話を語る場面があったのでよく覚えている。両者の数が同じなのは多分偶然だろうが、話としては両者に関係があるとした方がずっと面白い。
この他、黄金町の映画館・横浜日劇の2階に事務所を構える私立探偵「濱マイク」シリーズでも横浜スタジアムが何度か映っていたような気がする。横浜スタジアムは、1978年の開場当時は、横浜らしいモダンな造りの広い球場として話題となったが、新球場が続々と誕生した現在では、少し古くさい印象を受ける。球場の華の時代は意外に短い。