田中雄二の「映画の王様」

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『それ行けミステリーズ』(赤瀬川隼)を再読

2015-01-30 20:12:19 | ブックレビュー

 先日亡くなった赤瀬川隼さんの『それ行けミステリーズ』を再読。



 『フィールド・オブ・ドリームス』(89)の名台詞「それを造れば彼はやって来る」に触発された中年のサラリーマンが草野球のチームを造ろうと思い立つ。すると次々に縁ができ、人の輪がつながり、年齢不問、職業多彩の男女が集った野球チーム「ミステリーズ」が結成される。

 野球と映画が大好きな著者が綴った夢物語。ほのぼのとした味わいがあり、全編に野球と映画に対する愛があふれる。本場アメリカはともかく、野球を絡めた小説を日本に定着させたのは赤瀬川さんに他ならない。

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