田中雄二の「映画の王様」

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『ユリゴコロ』

2017-09-26 07:00:40 | 新作映画を見てみた

疑問だらけの映画



 「人の死」をよりどころ(ユリゴコロ)として生きる殺人者(吉高由里子)の姿を、過去と現在を交錯させながら描く。彼女が自分を受け入れてくれる男(松山ケンイチ)と出会って…。これは、悪魔と天使が出会うという、一種の“雪女話”のようなものなのかもしれないが、無駄にグロテスクさを強調した演出も含めて、疑問だらけの映画だった。

・殺人鬼の心情をくんで、最後は“いい話”“泣ける話”のようにして締めくくっていいのか。・犯した殺人が全く疑われないのは何故なのか。・何故、美津子(木村多江)だけがいろいろな情報を知っているのか。そもそも彼女の存在自体が…。・松山ケンイチの老若二役に違和感あり。ほかにもいろいろあるが、一応ミステリーなのでこれ以上のネタバレは避けよう。

 でも、この映画はちょっとひどいなあ。

コメント
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