田中雄二の「映画の王様」

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『THE BATMAN-ザ・バットマン-』

2022-03-05 07:20:49 | 新作映画を見てみた

『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022.2.14.ワーナー試写室)

 ミステリアスな青年ブルース・ウェイン(ロバート・パティンソン)が、殺害された両親のための復讐を誓い、悪と敵対する存在“バットマン”になって2年が過ぎた。

 ある日、権力者が標的となった連続殺人事件が発生。その犯人を名乗るのは、史上最狂の知能犯リドラー(ポール・ダノ)。 彼は犯行の際、必ず“なぞなぞ”を残し、警察や探偵としてのブルースを挑発する。

 最後のメッセージは「次の犠牲者はバットマン」だった。リドラーは一体何のために犯行を繰り返すのか? そして暴かれる、政府の陰謀とブルースにまつわる過去の悪事や父親の罪…。全てを奪おうとするリドラーを前に、ついにブルースの良心が狂気へと変貌していく。

 DCユニバースの“新バットマン”で、上映時間は何と3時間! 監督はリブート版『猿の惑星』のマット・リーブス。これも、ある意味リブート版だ。

 今回は、探偵としてのブルースをクローズアップし、フィルムノワールの雰囲気を漂わせながら、謎解きを展開させる。また、刑事(ジェフリー・ライト)とのバディ物としての要素もある。キーワードは「嘘」と「復讐」だ。

 リドラー役のダノのほか、コリン・ファレル(ペンギン)、ジョン・タートゥーロが敵役を演じ、ゾーイ・クラビッツがキャットウーマンを演じる。

 全体的に暗過ぎて、見ていて全く気が晴れない。しかも、いかにいっても3時間は長過ぎる。いろいろな意味で、『ジョーカー』(19)の影響が大きいと感じた。

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