天沢君が日本を発ってから、2つの季節が過ぎ去って、3つ目の季節が深まっていた。
窓から見える街路樹はすっかり紅葉を終え、冬を迎える準備を始めていたけれど、私は相変わらずだった。それでも、時頼思い出す空港での出来事は私をほんの少しだけ成長させてくれていたように思っていた。
いつものように、パソコンに向かいうんうんと言いながら仕事をしているとメールが入ってきた。仕事の催促かもしれないと恐る恐る携帯を手に取ると、送信者は天沢君だった。不思議ともうドキドキしない。
「珍しい。なんだろう。」
メールを開けると、少しばかり要領を得ない内容だった。
「元気にしていますか。雫の事だから突然のメールに驚いているかもしれませんね。近日中に雫に訪れてほしいところがあります。地図と住所を添付しておきますので、よろしくお願いします。 それと遅くなりましたが、空港での見送りありがとう。すごく嬉しかったけれど、もうちょっと服装に気を使った方が女子力上がると思うよ(笑顔)」
「なにこれ! 特に最後の所!! あ~やな奴!」
でも、そう言った後、可笑しくなってきて笑ってしまった。実に天沢君らしいメールだと思ったからだ。
添付された地図と住所を開くとかなり都心であった。また、近日中という指定だから早速、午後から赴く事に決め、手短にメールを返信する。
「メールありがとう。今日の午後から早速訪ねてみます。それから、普段はお洒落さんなので心配無用でございます。」
すると早速返信されてきた。
「これは失礼しました。(笑顔)さて、冗談はさておき、訪問先には連絡しておきますので、安心してください。重々よろしくお願いします。ではまた。」
私は短く「分かりました。ではまた。」と返信した。
文章を上書き保存しパソコンをシャットダウンして、さっそく出かける準備に取り掛かる。
今日は少し着る物にも気を使おう。メイクもきちんとしてゆこう。そう決めた私は時間を掛けて入念に準備を進めた。
窓から見える街路樹はすっかり紅葉を終え、冬を迎える準備を始めていたけれど、私は相変わらずだった。それでも、時頼思い出す空港での出来事は私をほんの少しだけ成長させてくれていたように思っていた。
いつものように、パソコンに向かいうんうんと言いながら仕事をしているとメールが入ってきた。仕事の催促かもしれないと恐る恐る携帯を手に取ると、送信者は天沢君だった。不思議ともうドキドキしない。
「珍しい。なんだろう。」
メールを開けると、少しばかり要領を得ない内容だった。
「元気にしていますか。雫の事だから突然のメールに驚いているかもしれませんね。近日中に雫に訪れてほしいところがあります。地図と住所を添付しておきますので、よろしくお願いします。 それと遅くなりましたが、空港での見送りありがとう。すごく嬉しかったけれど、もうちょっと服装に気を使った方が女子力上がると思うよ(笑顔)」
「なにこれ! 特に最後の所!! あ~やな奴!」
でも、そう言った後、可笑しくなってきて笑ってしまった。実に天沢君らしいメールだと思ったからだ。
添付された地図と住所を開くとかなり都心であった。また、近日中という指定だから早速、午後から赴く事に決め、手短にメールを返信する。
「メールありがとう。今日の午後から早速訪ねてみます。それから、普段はお洒落さんなので心配無用でございます。」
すると早速返信されてきた。
「これは失礼しました。(笑顔)さて、冗談はさておき、訪問先には連絡しておきますので、安心してください。重々よろしくお願いします。ではまた。」
私は短く「分かりました。ではまた。」と返信した。
文章を上書き保存しパソコンをシャットダウンして、さっそく出かける準備に取り掛かる。
今日は少し着る物にも気を使おう。メイクもきちんとしてゆこう。そう決めた私は時間を掛けて入念に準備を進めた。