夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

病室にお化けが出た?

2010-10-21 21:29:09 | 日記・エッセイ・コラム

この夏めまいで半月ほど入院した。

頭を五センチメートル上げただけで激しいめまいと吐き気がする。

草木も眠る丑三つ時に、救急車で緊急入院。2010_1016_064127dsc00785 夫曰わく「病気の問屋」の私も、いよいよ最後の時が近づいて来たかと観念していた。

入院して幾日目のことだろうか?

まだめまいが続いて、一人ではトイレはもちろん、起き上がることさえ出来ずに、一人個室のベットに横たわっていた。

何時頃だったろうか?消灯後の真っ暗闇の中、

突然、老婆に、声をかけられ、目覚めた。

白髪の痩せた老婆がベットの脇に立っている!

この部屋で亡くなった老婆の霊か?

いよいよお迎えが来たのか?

夢か?

幻覚か?

夢中で、ナースコールを押す。

「変なおばあさんが、部屋にいます。」

「トイレを貸して貰いたい」

きちんとしているようだ。

足元を見る。

ちゃんと付いている。

ナースセンターから看護士さんが来た。

安堵感でいっぱいになる

夜中にトイレに行こうとして迷子になったらしい。

緊急入院したので、自分が何階の何号室に居るのか、はてまた病院内の構造や部屋割りなど全く解らない。

女子トイレの近くの部屋にいたようだ。

「すみませんね。よくあるんですよ。」と夜勤のナースに説明されて、一件落着

死に神もまだ私は早いと判断したと言う落語のようなお話し

お後の用意がよろしいようで

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