夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

夏の終わりに

2012-09-01 00:30:25 | 日記・エッセイ・コラム

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  夏が行く。

  みんな夏休みの思い出は楽しいものなのだろうか?

私は毎日学校へ行くのが楽しみだった。

同じ年の女友だちとその年齢に合った興味のある話や遊びなどが出来た。

勉強は好きで努力家なので学習面では苦労もなかった。

(小学校三年の時の、文字が汚くて読みづらく、何でも私に指図してやらせる女担任とは全く気が合わず学校へ行く時に気が重かったです。私の通信簿に「重宝する子」と記入してあって、心優しい母親が嘆いていたのを忘れることが出来ません。

焦げたお鍋や油汚れも綺麗になる魔法のスポンジや色々な料理に使える便利なお鍋ではあるまいし、小学校三年生の女児を『重宝する』なんて本当に酷いと思います。彼女は私の反面教師です。)

  義務教育の九年間無欠席で過ごした。

子どもの頃は夏休みが終わって新学期が始まるのが待ち遠しかった。

お盆と言っても父の弟姉妹を始めとして、祖父の弟姉妹など親戚が沢山来て接待に忙しい母親の手伝いに明け暮れていたし、海や川に泳ぎに行く兄たちと一緒に楽しく遊んだ記憶など全く無い。

兄三人に妹一人なんて最悪の兄妹構成。三人の内の誰かにいつも何か命令されたり、からかわれたり、八つ当たりなどをされたりしてゆっくり自分の好きな事などしている暇など無かった。

優しくて何でも出来る祖母に料理や、家事のコツ裁縫などを丁寧に仕込んで頂けたのが唯一良かった夏休みの思い出。

昔の子はみんな旅行など連れて行ってもらえなかったし、家の手伝いも良くしたと思いますが、私もかなり可哀想な夏休みを過ごしていたらしくて大人になってから「小さい家に生まれて来て良かった」と分家筋の同級生に言われた時には、『小さい家は楽しいのかな』と本気で思ったものだ。(掃除、草取り、雨戸の開閉、冠婚葬祭は間違いなく楽。)

明日から二学期が始まる。

子供達が夢を持って学校生活を送れるようにと切実に願っている。

宿題が出来ていないと言って叱られたり、不登校になったり、自殺したりそういうことが無いように..

関係各位の誠実な対応をお願い致します。