夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

引っ越しします!

2014-10-08 22:22:11 | 日記・エッセイ・コラム

可愛らしい富士山

話し掛けてくれた人の真似をしてお喋りします!

       青天の霹靂

                      「そんな事ってあるんですか?」

    Г ウーン   ………          ………溜め息…………………………            ……」

       私がその話を耳にして十日経った。

       冷静になったら書こうと思っていた。

       正直な所まだまだ冷静な気持ちではありませんが、

       私が信頼している人達はみんな私の考えを理解して、私の気持ちを尊重してくれました。

                       私の人生で最大の悲惨な出来事の当事者。

                       彼の脇見運転が私の顔と人生を変えてしまった。

                       あの日から身体中昼夜絶え間なく今も続く疼痛

                       赤紫色に腫れてボールみたいに膨らんだ顔

                       鏡を見るのも恐ろしく、毎日泣いてばかりいました。

                       思い通りに行動できなくなってもう15年以上経ちました。

  よりによってあの交通事故の無神経な加害者一家が、我が家の目の前の空き地に移転して来ると言うのです。

     会社経営者だと言う彼からも、奥さんからも一度も謝罪の言葉も受けたことがありません。

私が入院中、白と黒の靴下一足ずつと菓子を病院に持って来たそうです。

同じ市内に住んでいますが、自宅には一度も見舞いに来ませんでした。

保険会社の担当が、示談の電話を掛けてきました。

  全く誠意のない人達でした。

事故の時救急車や警察に連絡してくれたのは、通りがかったお弁当の配達員さんでした。

信号機も付けられない田舎の複雑な交差点で、右側の工場で知り合いが働いているから、そいつがいるかなとよそ見をしていて、ランクルでブレーキも踏まないで、右折車を待って一時停止していた私の普通自動車に追突したのです。

   

本当に酷いことを言われました。

自分たちのことしか考えていない人たちでした。

Г夫の免許証が何日か使えなくなってしまう。」

Г保険料が上がってしまう。」

Г免許証がないと車が運転出来ないから、会社が潰れてしまう。」

Г車が壊れたから、修理代が大変。」Г自分がパートに行かないと生活出来ない。」

それらのことは、全部奥さんが旦那さんに言えばよいのです。

わざわざ私の耳に入れることでしょうか?

私の車も全損だったそうです。

私は顔面まひだけでなく顔には今でも額や顎に傷が残っています。

Г保険金詐欺ではないか?」

もう会社そのものが無くなってしまった損害保険会社の担当者ですが、最低レベルの担当者だと思います。

被害者である私に謝罪するようにアドバイスするのが、アジャスターとしての必要最小限の仕事だと思います。

そして事故を起こしたら、当然その罪を一生背負い、出来るだけの償いをする必要があること。

相手の痛みを知ること。などを加害者に説明すべきだったと思います。

一度でも、保険会社の担当者と加害者が一緒に私の自宅に謝罪に訪れていれば

我が家を覚えていると思います。

一度も見舞いにも謝罪にも来ていないので、我が家の前の空き地がとても良い場所に思えたのでしょう。

もう加害者の一家にとって、事故は、遥か昔の出来事。

いえ終わったこと。

私の中でずっと続く痛みや苦しみも彼らの中では無かったことなのでしょう…

まともな神経の人たちならば、わざわざ好き好んで、自分が起こした事故で障害者になった被害者の自宅の目の前に移転してくるでしょうか?

「逃げる必要なんてないよ。お母さん」と息子は言いますが私は朝、昼、晩と一日中あの傍若無人な人たちと顔を合わせると思うだけでも、血圧が上がってしまいそうです。

君子危うきに近寄らず

私の人生を変えた運命の人たち

また私の人生を変えられてはたまりません!

急ではありますが、私は市内にある会社の事務所に引っ越すことにします。

仕事、介護、家事と大忙しのケビンもその方が身体が楽になると思います。

丹精込めて育てた庭の植物たちが心配ですが、写真で懐かしむことにします。

取り急ぎお知らせ致します。

 

                                   事の経緯

2007年7月23日  毎日新聞    男の気持ち     夫ケビンの文章です。

              妻の異変     

  5月に結婚30周年を迎えました。

早くに両親を亡くした妻は頑張り屋で体に疲労が蓄積していたと思われます。

99年2月、脇見運転の車に追突され20日間入院、体調を崩し全く身動きできない状態でした。

外見から判断できる顔面まひは治療しましたが、体中の痛みを訴える妻に対し、保険会社は「検査をしても異常が見つからない」ということで、医者や加害者から保険金狙いの仮病かと疑われるような対応をされてきました。

  あちこちの先生に掛かりましたが、妻の訴えを聞いてトータルに判断してくださる先生はいませんでした。

複数の先生に「精神科に行くしかない」とも言われました。

  今年4月20日、自宅玄関で転倒し、突然「線維筋痛症」と宣告されました。

さっそく情報を収集し、原因不明で根本的治療法がない病気と分かりました。

日本ではまだあまり知られていないため、多くの場合、妻のように症状を悪化させてしまうようです。

  家事、外出など日常生活に大分不自由な点が出てきています。

ちょっとの刺激、温度の変化、風、音などで激痛が走り、痛みのため眠れません。

 治療も手探りの状態で、日本には専門医も少ないようです。

早期発見と適切な治療で、妻のような痛みを誰にも経験させたくないと強く思います。

この病気に対する理解が広がり、患者や家族の心の支えとなるようご協力をお願いします。

      メモ

    研究が進んで、線維筋痛症は交通事故や手術等をキッカケに発病する事が多いと解って来ました。

    当時よりも研究者や専門医も増え、医師国家試験にも出題されるようになりましたので、

    若い医師は大抵名前   は知っています。

     当時は医療関係者も殆ど知らない病気のようでした。

      経験したことのないような痛みから救われたくて、精神科にも行きました。

     精神科の医師は私の書いた問診票を見て、内科に行くようにと言いました。

     私は現在神経内科の専門医に診て頂いています。

    

     現在は色々と有効な薬も開発されているようです

    線維筋痛症については友の会で検索してみて下さいませ。