夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

見物人が押し掛けない様に、刈り取られる花々

2020-04-28 20:44:43 | 日記・エッセイ・コラム

ラズベリーの花  2020年4月28日 (火) 自宅にて撮影

 

           見物人が押し掛けない様に、刈り取られる花々

静岡県内だけでなく、日本各地の花の名所で、見物人が押し掛けない様にと、丹精込めて育てた見頃の花を刈り取る苦渋の選択が行われています。

最初に花が犠牲になっているのを目にしたのは、県内ニュース。

伊豆半島の松崎町で、色とりどりの花々が咲き乱れている一面の花畑をトラクターで踏み潰している画面です。

観光客誘致の為に、秋、刈り取りの済んだ田んぼに花の種を蒔いて

世話をして春には菜の花やマーガレット、ポピー等一面の花、花、花が

咲き乱れる美しい風景が広がっていました。

テレビ画面で見るだけでも、幻想的で魅力溢れる景色でした。

 が首都圏を始め県内外からも多くの人々が押し掛けるので、コロナウィルス感染が広がるのを恐れて、事前に撤収する事に決めたそうです。

  例年は、連休後、最終的には訪れた人々に好きなだけ無料でお花を分けて下さってから、トラクターで田起こしをしていたと思います。

 花の世話をして下さった地元民の方々も、お花たちもさぞ悲しかったことと思います。

ブルビネラ・SP オレンジの花   自宅前花の小径にて撮影

その後も、各地からチューリップを全部刈り取った。 とかのニュースを耳にしました。

今日も九州で藤の花を全部切り取ったと言うニュースを見ました。

世話をして下さっている方々は本当に気の毒で、お花たちは可哀想です。

自粛してと言っても、千人もの人々が藤の花を見物に押し掛けたので、

感染防止の為に苦渋の花の切り取りを決行したそうです。

 藤の花も泣いていると思います……

大勢の人々が押し掛けなければ、花々は切り取られないで済んだのです。

花の為に、今年だけは、押し掛け無いで。

地元のテレビ局や写真家が代表で映像を撮影してテレビで放送。

バーチャル花見で我慢。ガマン。がまん。

  チェリーセージ 

シャスターデージー の咲く水辺の小径

       お願い

今日、夕方富士市の広報無線で、市長さんが、コロナウィルス感染防止の為に、『県外への外出は控えて欲しい』と市民にお願いの放送をしていました。

富士市の花は薔薇で、市内には市民ボランティアが手入れをしている薔薇の美しい中央公園等があります。

  ポケモンが出るとか言って、あちこちから大勢の人々が押し掛けるのを防ぐ為に、やっと咲き始めた薔薇の花を全部切り取るなどと言う事がありませんように。

 花は自分勝手に移動出来ないで、与えられたその場所で一生懸命生きて、明日は咲こうとしているだけなのです。