夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

庭梅 にわうめ

2020-06-13 22:05:37 | 日記・エッセイ・コラム
にわうめ 庭梅の実


2020年6月13日 (土)
自宅庭にて撮影










生家の庭を思い出します!
梅の実がなる梅雨時、低木の小さな植木庭梅も赤く色付きます。
庭梅の花は、三月の桃の節句の頃、梅の花を小型にしたような薄桃色の五弁の花を枝先迄一杯咲かせます。
今から六十年程前はまだ温暖化が進んでいませんでしたので、三月には桃の花は咲いていませんでした。


梅の老木は、母屋の座敷の前の池の築山に植えられていて、苔が見事でした。
枝振りの良い松や、躑躅、百日紅等も在りました。

祖母は、
釜屋の裏庭の甘柿の根元に咲いている小さくて可愛らしい庭梅の枝を切って、お雛様に飾ってくれました。
裏庭には、大きな桐の木、見事な紫色の菖蒲。
納戸から味噌蔵迄続く藤棚等が在りました。

花も芍薬や菊、など品格の有る生け花に使われる様な物が植えられていました。
小原流生け花の先生だった叔母の影響が大きいと思います。

庭梅のこと
私は小さい時には、にがうめ =苦梅 だと思いこんでいました?!?

梅は梅干しにするのだから酸っぱい!!
庭梅は食べたことが無いので多分苦いのに違いないと勘違いしていました。
どうも庭梅は私が食べるよりも先に食べたものがいたようですね~
頭の黒いネズミさん=三人の兄たち?
Г苦いから食べられないよ」と幼い私に教えた??


末っ子の一人娘として育った私は、
周りの大人たちから、「青い梅は毒があるから食べられない」と教えられていましたので、
庭梅は苦いと
簡単に信じてしまいました。

67才になった今も、朝早くから食事にやって来る近所の野鳥たちに庭梅を食べられてしまっている私です。