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こんにちは。
★★2012年1月は週1の更新で予定しております。★★
日本では「大寒」の日の昨日。
中国系IT企業から「2012春節」の年賀状を頂きました。
日本では正月気分も抜けて、いよいよ就活の第一関門の
エントリーシート作成で悩んでいる学生も多いと思います。
そこからいきますね。
■作曲家バッハの仕事
エントリーシートは作成量と質のバランスが勝負になるよね。
生涯に1000曲以上の作品を残したバッハの事例を紹介しよう。
※※※
バッハは、旧作の再利用をさかんに行った。
ヴァイオリンやチェロの曲がリュートになったり、カンタータ楽章がオルガン曲になったり、また合奏曲がチェンバロ曲になったりと、じつに多様な改作・編作が行われている。
モーツァルトがよくそうしたように、美しい旋律を次々と繰り出すということはしない。
ぎりぎりまで素材を絞り、たいていはひとつの主題で、全曲を貫き通す。
バッハは一作一作を軽く考えたから再利用したのではなく、むしろ、一作一作の生命を大切にしたからこそ、たえずその蘇生を図ったのである。
※※※
磯山雅「J・S・バッハ」講談社現代新書から
完璧なエントリーシートを仕上げるまでに
最初のうちは大変苦労すると思います。
エントリーシートの記入にあたっては
いきなり企業の設問に取り組む前に
自己分析で自分の職業観・考えかたを絞り込んで
「ひとつの主題で、全曲を貫き通す」
ような自分のオリジナルパターンを準備しておくと
エントリーシートを数多く書きやすくなるようです。
~・~・~・~
バッハ(BACH)という名前には
ドイツ語で小川という意味があります。
たったひとつの小川のさざ波でも
繰り返しその波を打ち寄せていくことで
多くの人の生活を潤す水を提供する
大河に成長します。
~・~・~・~
■蛇口を持っていれば水が出る?
‘小川の水’という関連から、話を続けます。
第二次世界大戦中、旧ソ連の兵士たちは
戦場の市街地から
「水道の蛇口」
を何個も略奪していったという話がある。
~・~・~・
一説によれば、彼ら末端の兵士たちは
貧困な生活環境で基礎教育を受けられずにいたため
家の水道の蛇口から水が出ることを見て
「蛇口さえ持っていれば、いつでも水が飲める」
と思いこみ、戦場特有の異常心理状態で
とっさに水道の蛇口を略奪したらしい。
~・~・~・
蛇口を見た目で判断する限り
「蛇口から」水が飲める=「蛇口を持っていれば」水が飲める
と思い込む喜悲劇が生じても
誰だっておかしくはないんだ。
■水道管の存在=設問の意図を知ろう
エントリーシートの最近の設問は具体的になってます。
※※※
「今までに頑張ってきたことを5つ」(銀行)
「達成感を味わった経験を3つ」(広告)
「チームを巻き込んで成果を出した経験を」(自動車)
※※※
読売新聞「就活ON!」2012年1月10日記事
就活生の心理状態は
戦場の兵士に近いものだから
目の前のエントリーシート設問しか見えていないことがある。
蛇口だけ奪って、それをひねろうとする
兵士の喜悲劇にならないために
水道管の存在(設問の意図は何か?ということ)を
全体を広く見渡して確かめよう。
★エントリーシートの記入キーワード★
「水道管から蛇口で水を飲むために、小川の水をダムに貯め続けよう!」
エントリーシートは
・企業の設問意図を見抜き
・自己分析を土台にした自分なりの価値観を
・「ひとつの主題」にしてしっかり書き続けよう。
※※※
では次週更新まで
☆またね☆
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