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■人前で涙を見せることのリスクを知っておこう■
こんにちは。
受験でも就活でも
うまくいかなくて失敗し
悔しくて涙を流すこともあるよね。
悔しいとき、悲しいときは
誰だって涙を流したくなります。
ただし、そういう涙を
家族や友人以外の人に見せてしまうと
特に女子学生の場合
思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。
「人前で涙を見せること」の社会的なリスクを知っておくと
「自分の身を守る」こともできます。
そんなテーマでどうぞ。
★★★定期更新は★★★
原則週１回（土）＋増刊で予定です。
2015年末ファイト
★★★☆☆☆☆★★☆☆
■司法試験問題の漏洩事件その後■
過去記事でも紹介した
司法試験問題の漏洩事件の裁判が始まりました。
※※※※※※
司法試験の問題を教え子だった女性に漏らしたとして、国家公務員法（守秘義務）違反の罪に問われた明治大法科大学院元教授・青柳幸一被告（６７）の初公判が１０日、東京地裁（野沢晃一裁判官）で開かれ、元教授は「間違いありません」と起訴内容を認めた。検察側は「法律家を志して勉学に励む者の思いを踏みにじる行為だ」などとして懲役１年を求刑し、公判は即日結審した。判決は２４日。
（中略）
漏洩（ろうえい）の理由を問われると、「私のゼミで毎週のように質問をしに来て、元気で明るく、こんな子が私の娘だったらと思ったのが始まりだった」と説明した。昨年９月に女性が司法試験に不合格になった後に食事に行き、女性が涙を流したことで「自分の娘が泣いているという思いになった」という。
※※※※※※
朝日新聞2015.12.11記事から。
女子学生の涙を見て、元教授はその涙を「自分勝手な思いで解釈」したらしい。
※※※※※※
この日の被告人質問で、検察側は青柳被告を厳しく追及。「平等を旨とする憲法研究者でありながら、なぜ不平等な漏洩をしたのか」と動機を尋ねられた青柳被告は「女性は元気で明るくて、『こんな子が娘だったら』と思うようになった。昨年の試験で不合格になり泣いている姿を見て、何とかしてやりたいと思った」と話した。
（中略）
検察官に続いて裁判官も「娘のような気持ちだったと主張するが、娘として交際していたわけではないでしょう。交際していなければ教えなかったのではないか」と質問。これに対し青柳被告は「交際相手というよりも、娘のような気持ちだった。泣かれた際に、まるで自分の娘が泣いているように思った」と弁明した。
※※※※※※
産経新聞2015.12.11記事から
■他人に涙を見せない知恵■
他人に涙を見せてしまう場合
その涙をめぐって他人から
いろんな解釈をされてしまう危険性があります。
たとえば今回のように
身勝手な好意の押し付けを受けたり
また場合によっては
相手のサディスティックな感情を刺激して
It never rains but it pours.(泣きっ面に蜂）
のような事態に巻き込まれたりもします。
■Good Loserの精神■
涙は自分だけに見せて
できれば他人には見せないほうがいい
という知恵があります。
※※※※※※
潔い敗北者のことを、英語でGood Loserという。
チャーチルは、敗けると隠遁し、本を書き、絵筆をとって趣味の世界に遊んでいた。
敗北者の愚痴、虚勢、責任転嫁などの言動は、周囲の軽侮を招き、本人自身の心をも蝕んでしまうだけである。
失敗したりしたとき、敗北したりしたとき、それに耐え、時代の流れに逆らわず、雌伏すべきときには雌伏していることのできるGood Loserには、不思議と何時か、また、出番がまわってくるものなのである。
古今東西の歴史をかえりみると、そこには、敗北や挫折や、孤立や屈辱の経験を経て、大きく飛躍したすぐれた指導者たちがいたるところにきらめいている。
※※※※※※
佐々淳行「危機管理のノウハウ」（PHP文庫）から抜粋
できるだけ、涙は他人に見せないほうがベスト。
涙を流すときは
そっと自分だけに見せておこう。それがベターだと思うよ。
2015.12.12
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