

■トランプ大統領の就任■
「米国の実業家ドナルド・トランプ氏(70)は20日正午(日本時間21日午前2時)、首都ワシントンの連邦議会議事堂前での大統領就任式で宣誓し、第45代米国大統領に就任した。公職経験、軍歴のどちらもない米大統領の誕生は初めて。」(読売新聞2017.1.21朝刊一面)
当ブログでは過去にオバマ前大統領の就任式(2009年)を取り上げたことがあります。
(その頃の就活生の読者は、今は社会人の中堅で活躍していると思います。)
そこで今回も米国大統領をキーワードにしますね。
就活のES作成にも関係する「ものを考える材料」を集めてみよう。
・・・・・休憩スポットはこちらへ・・・・・・・・
管理人tarebonはアメブロもやってますので、就活の息抜きでよろしければ、そちらもぜひご参照ください。(不定期更新)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★★★2017年の定期更新お知らせ★★★
1月は
原則週1回(土)+増刊で予定です。
◆受験シーズン◆
★★★☆☆☆☆★★☆☆
■面接官リンカーンの採用基準は顔(?)■
トランプ大統領の就任式で使われた聖書は、エイブラハム・リンカーンが1861年に使った聖書です。ということで、歴代大統領の中でも人気の高いリンカーンのエピソードで、企業経営者に親しまれている有名な話をどうぞ。
※※※※※※※※※※※※
米大統領リンカーンに一人の紳士を推薦してきた人がいた。リンカーンはその紳士に会ったが、結果は断った。
「人相が良くないから」というのが拒絶の理由だった。
「人相でその人物の心の中までは分からないでしょう」と不満気にいう紹介者に対し、リンカーンは言った。
「あれだけの年になれば人間は自分の顔に責任がある」と。
※※※※※※※※※※※※
邑井操「器量をつくる」(PHP文庫)
「採用面接官」リンカーンが、志望者を落とした理由を、もう少し詳しく。
※※※※※※※※※※※※
頭へきた友人(紳士)が「大統領ともあろうものが、面構えくらいで、人物をとやかくいうのか」とつめよると
、リンカーンは言下にいってのけた。
“Man over forty is responsible for his face”
四十をすぎたら、自分の顔は親の責任を離れて、自己のみの責任になる、というのである。
たしかに四十歳にもなれば、医者は医者らしい顔になり、学者は学者らしい、商人は商人らしい、というように職業に関係した顔が後天的に整ってくる。
※※※※※※※※※※※※
伊藤肇「人間学」(PHP文庫)
リンカーンの採用基準が“face”だったというのは、もちろん教訓的な話なので単純な顔の美醜ということではありません。おおよそ40歳以上の人は、仕事能力や性格的な資質がストレートに顔の表情に現れるものだ、という話のようです。
そう考えてみると、20代の職業選択というのは「40歳以降の自分の顔つきを選ぶこと」なのかも知れませんね。
■Strenuous life どんな仕事も楽しく■
リンカーンの逸話を紹介した続きです。
※※※※※※※※※※※※
アメリカ的自由主義の理想像といわれたウッドロー・ウィルソンは、「デモクラシーとは人間の奮闘的生活(ストレニュアス・ライフ)である」と言った。
その奮闘的生活はつねに「より良い生活」(ベター・ライフ)を目指して発揮される。彼らの働くということは、即ち楽しく生活するということと同じなのだ。
実にアメリカ人は身分や教養の如何を問わず、人生の目的を「より良い生活」と心得て生きている。ただ彼らはそれを人当てではなく、つまり他力本願の社会変革によって得ようとするのではなく、ウィルソンが説いたように自分の実力による奮闘努力で築こうとする。
(中略)
彼らが働くことに喜びと誇りを持っているのはそのためであり、彼らが諸国民に比べて明るく朗らかなのもそのためであろう。
※※※※※※※※※※※※
邑井操「器量をつくる」(PHP文庫)
Strenuous life
そうそう
「ストレニュアス・ライフ」
(※同名タイトルのマンガの話ではありません)
就活に必要な、職業観・勤労観の自己確立のヒントになれば幸いです。

トランプ大統領の就任ニュースを見ながら。
2017.1.21
★★★2017年の定期更新お知らせ★★★
1月は
原則週1回(土)+増刊で予定です。
◆受験シーズン◆
★★★☆☆☆☆★★☆☆

