鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1341回】 経営者としての成長

2014年09月02日 | 住宅コンサルタントとして
経営者の最大の悩み。
それは大半の企業にとって人だと思います。

経営者自身、自分と同じような感覚や能力で社員さんが動いてくれたとしたら、
これほどありがたいことはありませんし、人のことで悩んだりしないです。

でも実際、そんな会社は私の知る限り、1社も存在しません。

人は、自分より優秀で無い人の下では働けないものです。

経営者より経営感覚が優れている方は、今の会社に勤めることをいつか卒業し、
より良い条件の企業に転職するか、自ら起業します。

だから、自社で働いてくれている人に、「経営者と同じ感覚で働いてくれ!」というのは、
ちょっと無理があるのです。

その部分を理解され、社員さんが何とか少しでも良い方向に進み、成長されることを願って、
毎日、同じことを繰り返し言い続け、仕事の基本を社員さんに教えようとしている経営者を見ると、
本当に心から尊敬しますし、応援したくなります。

会社を大きく成長させる経営者は、そもそも超優秀な人なんて、我が社に来てくれない。
今いる人材に成長してもらうしかない。
そういう環境をつくり、社員さんが成長し、成果を出す。
その結果、しっかりとみんなに利益の分配ができ、良い暮らしをしてもらえる。
社員さんが成長されるのをじっと我慢し、社員さんを刺激したり環境を変えたりと
とにかく人材育成に本気なのです。

逆に会社を大きく成長させることが出来ない経営者は、自分の主観で社員さんを見て、

「普通、社員だったらここまでやると思うんですよ・・・」
「何でこんなことも出来ないんですかね?」

という感じで、全部社員さんのせいにしたりします。

成果が出ないのは自分のせい、と考えるのが伸びる経営者。
成果が出ないのは社員のせい、と考えるのが、人がついていかない経営者。

マインドが素晴らしい経営者のお手伝いが出来るこの仕事に感謝し、
そういう経営者のお役に立てるよう、精進したいと思った1日でした。
コメント
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