鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1364回】 素人が経験者に勝つ時代

2014年09月25日 | 住宅コンサルタントとして
ここ最近、またお客様が潜在的に住宅会社に求めること、求めるレベルが格段に上がったなぁ、
と感じる鬼山住宅コンサルティングの鬼山です。

どう変わったのかというと、モデルハウスや見学会場を見た際に、
ワクワクするか、キュンキュンするか(←男の私が言うとキモいですが・・・笑)、
そこがとても重要だなぁ、と思うのです。

数年前までは、家具と小物をある程度、ディスプレイしていれば良かったのですが、
今はかなり雑貨・小物を盛りつけておかないと
お客様の心がワクワク・キュンキュンしないと感じます。

このことを私に教えてくれたのは、最も新しく住宅業界に参入したクライアント様。
そのクライアント様のモデルハウスのディスプレイが本当に半端ないのですが、
来場されたお客様のウケが本当に良いのです。

ちなみにそのクライアント様のモデルハウスのコーディネートは、
雑貨が大好きな女性2名がされたのです。
2名とも、住宅業界で長年働いてきた訳ではありません。
建築士やインテリアコーディネーターの資格も持っていないと思います。

言葉は悪いですが、言ってみれば雑貨が大好きな素人さんなのです。
(←ご気分を悪くされたらごめんなさい、でも本当に褒め言葉でこの言葉を選んでいます)

でも、この一般人的な感覚が本当に大切なのです。

私自身も気をつけなければならないのですが、長年、この業界で働いていると
ついつい業界の慣習や会社側の都合で物事を考えがち。

雑貨をたくさん盛れば、メンテナンスも掃除も大変だし、
備品がなくなっていないかの管理も大変。
だからそこそこでいいか、みたいな・・・。

でもそれって、お客様のことを考えていないのですね。

商売の本質は、お客様が喜ばれる、ワクワクされることを提供し、満足していただくことです。
ここを忘れてはなりません。

「絶対に住宅事業に参入しないと、御社の未来はない!」
と何十回も提案し、つい昨年、新築事業参入を決断して下さったクライアント様。
経験が一番少ないのにも関わらず、ものすごく重要なことを教えて下さいました。

本当に感謝です。

皆さんの会社は、自分都合でモデルハウスのディスプレイをやっていませんか?
お客様の目で物を見て、考えて行動していますか?
コメント
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