鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1366回】 仕入れ先、依頼先に思いやりの心を持つ

2014年09月27日 | 住宅コンサルタントとして
その昔、建築資材のメーカーで働かせていただいていた頃、
数多くのお客様にとても可愛がっていただきました。

そしてごく僅かではありますが、かなり無理な要求をしたり、
自分たちのミスを仕入れ先のせいにし、更には理不尽な罵倒を受けることもありました。

若い頃に、世の中には理不尽なこと、筋が通らないことがある、
ということを学べたことはとても大きな経験になりました。

毎回、無理な依頼ばかりされていて、何とかそれに応えたのにも関わらず、

「いつも買ってやってんだから、それくらいやって当然だろ!」

と言われる。

「今回の現場、本当に厳しいので価格協力してくれ!
その代わり、次の現場も君に頼むから」

と言われ、会社を説得して価格対応をしたのに、その約束を破られる、
なんてことも数え切れないくらい経験しました。

恩を仇で返されることも経験し、
その逆に恩を倍にして返して下さるお客様も幸運なことにおられました。

無理難題な依頼ばかりする方は、一見、目先では得をしているように感じますが、
実はとても大きな損失をしています。

それは、仕入れ先から仕事の依頼が全く入らない、ということです。
もっと言うと、仕入れ先から全く応援されないんですね。

だから仕事が切れずにドンドン広がっていく感じになっていかないのです。

一方、私自身が可愛がっていただいたお客様は、
仕入れ先の若い担当者を大変可愛がっておられ、
よくご飯を誘ったりしていたのですが、そういう会社にはドンドン紹介が発生するのです。

そういう方は、相手の都合をしっかりと考える心を持っていますので、
無理な依頼は1年に数回、あるかないか・・・。
しかも無理な依頼をした後、しっかりとフォローして下さったりするのです。

そういう会社はとにかく仕入れ先の皆から好かれるのです。
だから紹介がドンドン発生し、商売の和が自然と広がっていくのですね。

仕入れ先、依頼先を思いやる心とは、
「相手には相手の都合がある」ということを理解すること。

相手をリスペクトし、感謝の気持ちを持てば、
仕入れ先から応援される会社・お店になっていけるでしょう。

仕入れ先に応援される会社・お店になっていますか?
コメント
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