鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1503回】 市場が冷え込んでくると・・・

2015年02月11日 | 住宅コンサルタントとして
好調なクライアント様が多いので、あまり意識はしていませんでしたが、
持ち家の着工数は、実はかなり減っていますよね。

そんな中、受注に困っている住宅会社・工務店は、何とか仕事を確保しようと
一昨年には無かったような、かなり無茶苦茶な値引きをして、
何とか受注をしようと必死な様子。

そのリアルな数字をクライアント様から教えていただき、個人的に

「無責任な会社が多いと同時に、何も分かっていないお客様も多いなぁ」

と思ってしまいました。

請負金額が2000万~2500万の平均的な住宅において、
350万、400万の値引きをするような会社が、どんな経営状態か、
世間知らずのお客様が多いのですね。

また、大手ハウスメーカーであれば、商品の仕様を明確にせずに

「今月契約していただければ、400万値引きできます!」

とか訳の分からないことを言ってくるケースもありますが、
そもそもどんな間取りで、どんな仕様で通常価格がいくらなのかを一切、お客様に提示せず、
簡単な資金計画書で大幅値引きを入れているだけだったりします。

実際はほとんど値引きされていないのです。

まあ、半分詐欺なようなことをやっているのですが、
大手だからと何も知らないお客様は安心していたりするのです。

私、個人的に、そんなにうまい話がある訳ないと思うタイプなので、
そんな値引きを条件に契約を迫ってくる会社には絶対に怖くて頼めません。

中小の住宅会社で、300万、400万の値引きをしている会社は、
価格をいじっているか、もしくは経営状態が良くない状態で、
要は嘘つきか資金繰りに困っている会社なのです。

そんな会社に、30年以上、ローンを払い続けなければならない、
お客様の人生を左右する家づくりを託してもいいのかな、と個人的に思います。

そして、そういう無理な受注をしている会社は、
数年後、必ず市場から退場しているのです。

そんな会社に家づくりを頼んだお客様は、メンテナンスとかどうするんでしょうね?

そんな意味不明な会社に巻き込まれること無く、
健全な状態で商いを継続できるよう、しっかりと経営していきたいですね。
コメント
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