鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1506回】 本業に邁進しないと・・・

2015年02月14日 | 住宅コンサルタントとして
どの業界にも、注目されている「業界の革命児」的な存在の企業・経営者が存在します。

本業に専念している間は、そういう企業は非常に順調です。

しかしながら、そういう企業・お店の経営者の中には、
本業から段々と講演やコンサルティングにはまっていく方もいます。

で、最終的にどうなるかと言うと、本業に経営者の注意・関心が薄くなることに比例して
本業のサービス力が衰え、最終的に固定客を失っていくようになります。

先日、クライアント様から教えていただいたのですが、
外食業界で10年ちょっと前に注目されたレストランに年末、行かれたそうです。

「感動レストラン」と言われ、さまざまなビジネス雑誌でも紹介されたレストランです。

代表は講演やコンサルティングも精力的に行ない、本も出版されています。
私もその方が書かれた本を読ませていただいたこともあります。

ただ、サービスは居酒屋さんよりも低くて、ガッカリした、とのことなのですね。

お料理の説明もなく、スタッフ同士の連携も悪く、
入店時に預けたコートを帰る際に返してもらおうと依頼したら、
もうバタバタでかなり待たされたりしたそうです。

翌日に行かれた、普通の居酒屋さんの方が、断然サービスが上だった、とのことなのですね。

住宅会社でも、本当に良い家をお客様に提供し続けることは、本当に難しいです。

接客・サービスを磨く。
商品を磨く。
施工力を磨く。
アフターを磨く。
社員さんの能力を高める。
組織力を高める。

やらなければならないことは無限にあります。

経営に専念していても、それらを完璧におこなうことは難しいのに、
それ以外のことにうつつを抜かし、本業がおろそかになるのには違和感があります。

本業に専念し、本業でお客様に高い評価をしていただいてこその企業だと思います。

少なくとも、自分はそこを目指していきたいです。
コメント
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