鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2856回】 ある一定の規模になると、営業マンの底上げだけで業績は上がらない

2018年10月25日 | 住宅コンサルタントとして

業績を継続して高めていくには、もちろん営業力の向上も必要です。

 

しかしながら、拠点が3拠点、5拠点、10拠点となっていくと、

営業マン個人の教育だけでは数字が上がっていきません。

 

また、お客様の支持を得られる新商品を出し続けても、

ある一定のレベルで成長は止まってしまいます。

 

商品力は業績を高める上で重要ですが、

商品力だけでは業績は上がらない。

 

住宅会社として成長していくために最も重要なのは、

どう考えても経営力です。

 

経営力とは、会社全体を俯瞰して見ながら、

改善すべきところにすぐ手を打って実行していくことです。

 

スタッフの採用や教育。

営業・設計・工事・コーディネーターの業務の効率化。

新商品の開発。

出店。

HPやSNSへの対策。

ブランディングのための各種施策。

資金調達。

社員さんのモチベーションや愛社精神のアップ。

 

などなど、挙げればキリがありませんが、

これらをタイムリーにやっていくことが経営力です。

 

年間18棟前後受注できる力がある会社があったとして、

そこで頭打ちの会社は、欠けているのは経営力です。

 

そういう状況なのに、

 

「自分たちが成長できないのは営業力不足だから・・・」

 

という問診をしてしまうのは、完全な医療ミスなのです。

 

住宅のFCやVCが行き詰るのは結局のところ、

本部が商品や集客のサポートしかできないからです。

 

最も重要なのは、経営的課題を解決するお手伝いをすることなんですけどね・・・。

 

業績が頭打ちの時、十分に分析をせず、

その原因を営業のせいにすることだけは避けたいものです。

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