鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2862回】 売り場を見れば・・・

2018年10月31日 | 住宅コンサルタントとして

私の専門分野は新築住宅事業ですが、

数社のクライアント様にはある別事業に取り組んでいただいております。

 

その事業に取り組んでいただいたのは、

黒字化できる確信があって提案したのがきっかけです。

 

順調に推移しているクライアント様が多いのですが、

順調でないクライアント様もいます。

 

私自身の感覚では絶対にうまくいくし、黒字化できるのに、そうなっていない。

 

原因はどこにあるのだろうと、売り場をのぞかせていただきました。

 

で、売り場を見て、原因が一発で分かりました。

 

小売りが専門家ではありませんが、

お客様が殺到するお店や企業をずっと研究しているので、

不振の理由もすぐに分かります。

 

結論から言うと、売り場に緊張感が無い訳です。

 

スタッフの私語がメチャメチャ多い。

 

イタリアなんかに行くと、スタッフ同士がお客様の対応そっちのけで

私語をしているシーンを頻繁に目にしますが、

ここは日本です。

 

それが受け入れられる文化は日本にはありません。

 

お客様がお店にいる時は私語をしません、というかもしれませんが、

お客様がいる、いないにかかわらず、

お客様のために良い商品をつくり、売り場をつくり、展示物を改善したりと

やることは多々、あります。

 

そういう行動を取らず、自分たちが話したいことをベラベラしゃべっている売り場に、

誰が行きたいと思うのでしょう?

 

私、お客様そっちのけでスタッフが私語をしているお店で

お買い物をしたいとは思いません。

 

私語が多いお店には、そういうことが気にならないお客様、

すなわち自分が売り場に立った時にお客様そっちのけで

私語をしても何の悪気も無い方が集まります。

 

そういうお店には、良いお客様は来られないのです。

 

こうして、客数がドンドン減っていき、損益分岐を下回ってしまうのです。

 

結果が出ていないお店があった場合、絶対に売り場をチェックしなければなりません。

 

売り場を見れば、問題は何かすぐにわかります。

 

経営者や事業責任者はどれだけ忙しくとも、

定期的に売り場をチェックしなければなりませんね。

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