鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2329回】 手遅れにならないうちに・・・

2017年05月16日 | 住宅コンサルタントとして
経営でも、健康維持でも、何でもそうなのですが、
大切なのは手遅れにならないうちに手を打つことです。

例えば経営者の場合、
自分の人間性や経営術を評価してくれず、
社員さんがついてきてくれないようなケースが続いた場合、

「ちょっと自分に問題があるのかな?」

と感じた瞬間からいろいろ学び、自分を変え、
まだ業績が良いうちに社員さんがついてきてくれるように変わっておくことが大切です。

組織が完全に崩壊し、会社の内部留保を食ってしまった後で

「やっぱり、自分は変わらなくては・・・」

と思っても遅いのです。

お客様の来場が減り始めたタイミングで手を打ってもらうと、まだ何とかなるのに、
全くと言っていいほどお客様が来場されなくなった状態になってから手を打ったとしたら、
成果が出るまでに非常に時間もかかるしお金もかかる。

自社の状況がちょっと変わったと感じたら、すぐに手を打つことが
ますます重要になっているような気がします。

今、取り組んでいることが成果につながるには、ある一定の時間がかかります。

特にベースとなる人間性の部分や習慣などに関しては、
少なくとも3年はかかると思っています。

また新築事業に関しては、今手を打ったことが、早くて半年、
時間がかかる場合でいくと2年近くかかってしまうのです。

手遅れにならないうちに手を打つ。

皆さんの会社はできていますか?
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【2328回】 「お客様が何を求めているのか?」に関心が無い会社は、お客様が来ない

2017年05月15日 | 住宅コンサルタントとして
エンドユーザーの気持ちが分からない経営者が経営する会社、
会社全体がエンドユーザーのニーズに関心が無い会社は、
お客様の変化についていけなくなります。

結果、お客様に価値を感じていただけなくなります。

そんな会社にわざわざ相談に行こう、なんて考えるお客様はいないし、
価値を感じない会社に関心なんて持たなくなります。

結果、最終的に誰もお客様が来ない、という現象が起きるのです。

でもそういう会社は、あくまでもお客様に関心が無いので、

「どうやったら、集客できますかねぇ?」

とお客様のニーズ不在の集客対策を立てようとするのです。

で、同じくお客様の気持ちを分かっていないWEBコンサルから
ホームページの改革やSNSを活用した集客対策の提案を受け、
そこに多額のお金をはらったり、
時代遅れのFCに加盟したり、商品パッケージを購入したりするのです。

で、何をやってもお客様が来ない。

そのうち、ドンドン業績が下がるようになります。

WEBマーケティングも商品も、もちろん大切なのですが、
それはあくまでお客様が求めている情報を発信したり、
お客様が求めている商品を用意しなくては意味がありません。

何に取り組むべきか、お客様の立場で自社を見る目があれば良いのですが、
お客様の気持ちが分からない。

売り手の発想で、「これをやれば、集客できるではないか?」と考えてしまう。


こういう感性の会社でも、これまでは何とかやってこれたのですが、
今の時代、こういう感性しかない会社は、受注も集客も本当に苦戦していくことでしょう。

お客様に関心が無い会社の未来は無いのです。
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【2327回】 安いものを選択することのリスクを説明できるか?

2017年05月14日 | 住宅コンサルタントとして
いろんな住宅会社の営業マンが、一組のお客様をめぐってライバルと競争した際、

「他社の方が価格が安いので、失注しました」

というような報告をよくしています。

全く同じ商品で、購入した後のフォローが少ない、もしくは必要がないものを扱っているのであれば、
更には代金支払いと同時にその商品を手に入れることができるのであれば、
もちろん、価格が安い方が良いでしょう。

でも価格が安すぎる、ということには、それなりの理由が存在する、
ということを世の中の道理が分かっている人なら知っています。

ちょっと前の週刊文春で取り上げられていた、
北陸地方が本社のローコスト住宅会社、秀光ビルドの件。

業界では、他社が真似できないくらい、あり得ない安さで家を建てています。
ただ、その価格で利益を出そうとするのであれば、
現場監督は多数の現場を抱えなければならないため、現場の品質管理もできません。
更に一流の職人さんは、当然ながら安すぎる単価で仕事などしてくれません。
だから他の会社から声がかからない、
腕も心も二流、三流の職人しか仕事を請け負ってくれないのです。

その結果、基礎と土台が大幅にずれていたり、
壁の強度を出すはずのダイライトがつぎはぎで貼られていたりと
欠陥住宅を世に多く供給してしまったのです。

また、ここ最近の話で言えば、旅行代理店のてるみくらぶ。
あり得ないくらい安い価格設定の旅行商品をつくり、販売していた。

もともとは大型ジェットが多々、飛んでいた時代に
残席を激安で仕入れ、ネットで販売していたそうですが、
近年、大型飛行機を利用する航空会社が減ったことで、
飛行機の空席があまりでなくなったことに加え、
海外の人が多数、日本に来るようになって、飛行機の空席が更に減った。

だから本来、価格を上げなくてはならないのに、以前のように安売りし、
結果、倒産してしまった。

あり得ない価格で提供する会社には、それなりの理由がある訳です。
世の道理を知っている人ならば、分かるのですが、
残念ながら、そうした道理を知らない人が結構な数、おられるのですね。

そういう方にこうした他の事例をお伝えし、
安さだけを基準に購入先を選択することのリスクを伝えられるようにしておきたいですね。
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【2326回】 営業マンとして成功するための6大ポイント

2017年05月13日 | 住宅コンサルタントとして
理想的な営業マンって、どんな営業マンなのでしょう。

個人的に思うのは、20代半ばまでは、お客様に可愛がられて売れる。

20代後半から30代半ばまでは、お客様と自分が置かれた環境が同じで、
お客様の気持ちがとても良くわかり、共通の話題(子育てなど)で盛り上がって売れる。

30代後半から40代前半は、自分が子育てなど一段落した経験をベースに
お客様にかなり具体的なアドバイスができるようになるので、頼られて売れる。

40代半ばからは、それまでの仕事に対する姿勢を評価され、
いろんな方にたくさん応援されて売れる。

そんな感じだと思います。

ある一定の年齢になると、
年間受注棟数の3分の1以上が、紹介がきっかけで受注できる。
そんな営業マンが理想的だと個人的に思っています。

こうしたことを実現するためには、そうなれるようなふさわしい生き方をしていなくてはならない。

船井幸雄さんが成功の三要素として、「すなお」「勉強好き」「プラス発想」ということを挙げられています。

これはビジネスパーソンとして成功するためには欠かせないポイントだと思います。

すなおだと、いろんな情報が集まるようになります。
勉強好きだと、時代の変化に適応できるようになります。
そしてプラス発想だと、良い波動を持った人が周囲に集まってくるようになります。

というのが、自分自身の経験を踏まえて、私が実感していることです。

この3点の詳しい解説と同時に、営業マンとしてあと3つのポイントを押さえられれば、
40代、50代となっても、いろんなお客様から家づくりを託していただけるようになります。

会社からも必要とされる人間になれるでしょう。

営業マンとして成功するための6大ポイントについて、
クライアント様にお伝えしていきたい、と思う今日この頃。

5月、6月はこの辺りをしっかりとお伝えできればと思っています。
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【2325回】 新卒を採用し、育成に挑戦する会社が、大きくなれる

2017年05月12日 | 住宅コンサルタントとして
住宅会社として強い組織をつくらなくては、会社は成長発展していくことができません。

強い組織をつくるためには、自社の考え方や行動の基準をつくり、
その基準に沿って仕事ができるスタッフが何人いるかがポイントとなります。

新卒だと未経験でゼロから教えなくてはならない・・・。
だから即戦力を採用したい、ということで、中途社員ばかり採用している会社が多いですが、
そういう発想から抜け出さないと、組織として成長していくことは難しいです。

いろんなクライアント様を見ていて思いますが、
やはり新卒を採用して、その新卒さんを育てる育成力を社内に持とう、
とチャレンジした会社しか、成長していけないのです。

「今の若い子とたちはゆとり世代で、根性がない・・・」
「言われたことしかやらない・・・」

など、愚痴を言っているだけでは何事も解決しません。

そういう若いスタッフも、頭の悪い過去の政権と文科省が制定した、
骨抜き人間を育てるカリキュラムの被害者なのです、可愛そうですが・・・。

その過去は変えることができない訳です。

また、ゆとり世代の中にも、問題意識を持ち、自己成長意欲の高い方もいます。

優秀な人、意識が高い人に、

「この会社で仕事したい!」

と思っていただけるような会社をつくっていれば、
入社してくれる優秀な方は必ずいます。

そしてその原石のような若いスタッフさんに育ってもらうために、
育成のためのシステムをつくった会社が、最終的に勝つ時代です。

昨日、お伺いしていたクライアント様も、
新卒さんを採用するようになってかなりの年月が経過しましたが、
自社のDNAが体に染みついた、すなおなスタッフさんが着実に育っています。

組織としても強くなってきていて、
こういう組織だと店舗展開も可能となるのです。

住宅会社である以上、新卒を採用し、育成する力を絶対に社内に有しなくてはならないのです。
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【2324回】 ミスをおそれていて縮こまってしまうと、成長できない

2017年05月11日 | 住宅コンサルタントとして
人間、どれだけ真剣に仕事に取り組んでいても、ミスや失敗はするものです。

人間だもの(←相田みつをさん風)。

起こってしまったことは、もうどうしようもありません。
後のフォローに全力を尽くすしかありません。

ミスをすることで、お客様の逆鱗に触れることもあるでしょう。
口をきいてくれなくなることもあるでしょう。

でも、やっぱりどうしようもないと思うのです。

ミスをしたことは、反省しなくてはなりませんが、
一所懸命、仕事に向き合っていたとしたら、ミスををした自分は許してあげなくてはいけません。

私、20代の頃、とにかく仕事で失敗ばかりしていました。

ある地域のサッシ屋さんの社長が、町議会議員もされていたので、忙しい。

「悪いけど、俺の変わりにカーポートの打合せをしてきて、発注してくれないか?
責任は俺が取るから」

と依頼を受けました。
良かれと思って、お客様の負担が少しでも減れば、と思い、
本来、メーカーの営業マンとしてはやらない、お施主様との打合せを代行したところ、
そのお施主様が実はワンマン経営者で、クレーマー体質だった。
カーポートを撤去し、再度とんでもないことになってしまったこともあります。

しかも全責任を取る、と言っていた、そのサッシ屋さんの社長。
見事に手のひらを返した対応をされ、カーポートを撤去し、再度、施工しなおし、
莫大な損失を会社に与えてしまったことがあります。

窓枠を1棟分、間違ってしまった現場で、
もうミスはできない、と慎重に発注したのにもかかわらず、
建具枠の種類を全て間違い、更には普段、あり得ない、ユニットバスの発注ミスをし、
これまた多大な損害を出してしまったこともあります。

もう、自分は営業に向いていないのではないか、と本気で凹み、
会社を辞めた方が良いのではないか、と考えたことも何度もありました。

でも、いろんなことにチャレンジし、量をこなすからこそ、ミスが起こる。

これだけ動き回って、いろんな方から注文をいただく、という量に関して、
自分は誰よりもやっているから、ミスが発生してしまうんだ、
というように思うようになりました。

つらい時期もありましたが、ミスに対する免疫はかなり強くなったと思います。

ミスをおそれて、縮こまってしまっては、その後、大きく成長しなくなってしまう。

ミスは誰にでも起こる可能性があります。
でもミスを恐れず、更なる成長のために、しっかりと乗り越えていきたいですね。
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【2323回】 人材採用における奇跡

2017年05月10日 | 住宅コンサルタントとして
先日、あるクライアント様から教えていただいた、奇跡的な話。

そのクライアント様の社長のご子息が、
街中から自宅まで、タクシーに乗ったそうです。

9000円強、かかったそうですが、
自宅に着くまで、タクシーの運転手さんと話が盛り上がったそうです。

そのクライアント様のご子息は、とにかく好奇心が旺盛で、
そのタクシー運転手さんの身の上話などを根掘り葉掘り訊いていたところ、
何と長年、地元の工務店で現場監督をやっていた、とのこと。

ただ、その会社の受注形態や経営方針が変わったため、
組織を大幅に縮小することになり、
50代だった自分は会社を辞め、転職することに決めたのだそうです。

1つの会社で長年、ずっと監督をしてきたという、そのタクシー運転手さん。
話をしている中で、人間的にも本当に良い方だそうです。

ちょうどそのクライアント様、現場監督を募集している真っ最中で、
個人的には最悪、150~200万程度の経費を使って、
ヘッドハンティングも視野に入れていただかなくてはならないかな、
と思っていたところでした。

で、このクライアント様のご子息、タクシーの中でその運転手さんに
一所懸命オファーを出すと同時に、その運転手さんの連絡先をちゃんと聞いておられました。

翌日、社長にお話をし、その運転手さんの面接をさせて欲しい、
というような話をしようとしていたところ、
翌日、そのタクシー運転手さんから

「是非、一度お話を聞かせていただきたい」

という電話があり、とんとん拍子で採用が決まったそうです。

今、現場監督は全国的に不足している時代。
ほぼすべての住宅会社で現場監督に困っている状況です。

というのも、かなり職人に近い職種で、
大半の会社が未経験の現場監督を採用してもしっかりと育てられないのですね。

自分で問題意識を持てる、ある一定以上のレベルの人が勝手に育つ。
そういう人しか、一人前になれないのが、これまでの現場監督の世界。
育成方法帆を確立してこなかった、業界や各企業の怠慢が、
ここに来て大きなツケとなっているのが現実だと思います。

そんな中、奇跡的にコストゼロで、監督が採用できた。
しかもその監督、業界内でかなり評判が良いそうで、
まさに奇跡の引きですよね。


私、何が言いたいのかと言うと、スタッフさんに困っていたり、
それから職人さんに困っている住宅会社の大半が、
採用の広告を出しただけで、後は応募を待っているだけ、というケースが多い。

でも、本当にスタッフさんを採用したければ、やはり自分の足でどれだけ動くのか、
ということが重要だと思うんです。

私、もし人を本気で募集するとなったら、もちろん採用広告を出したりするでしょうが、
それ以外にひたすら動きまくると思います。

例えば、美容院、マッサージ店、服屋さん、飲食店、
自分の友人知人、家内の友人知人など、信頼できるいろんな方に声を掛けたり、
自分が利用させてもらっているお店で素敵なスタッフさんがいたら、
絶対に声をかけたりすると思います。

もしくは、電車の中でさりげなくお年寄りの方に席を譲られたり、
小さなお子さんが泣いているのをあやしたりした方がいれば、
そういう人にも声を掛けまくると思います。

なぜそんなことをするのかというと、
自分が動いた行動量の総和がある一定量を超えれば、
必ず何か見えない力が働いて、自分が求めている出会いが生まれる、
ということを自分の経験則で分かっているからです。

皆さんの会社は人材採用において、ただ単に待っているだけになっていませんか?
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【2322回】 お客様は神様ではない

2017年05月09日 | 住宅コンサルタントとして
飲食店でも、小売店でも、そのお店を利用するお客様の層というものが存在します。

お店の雰囲気、価格帯、スタッフさんのレベルなどに応じて、
必ず店に付くお客様は似ているものです。

単なる物販商品とは違い、
土地や住宅ローンなど、複雑な商品を扱う住宅会社なら、
その傾向はさらに強く出ます。

いろんなクライアント様の感謝祭などに参加をさせていただくと、
何十、何百と来られているお客様からは、大抵同じ波動を感じます。

もし今、自社にいろんなタイプのお客様が来場されるというのであれば、
それは自社の情報が市場に正しく届いていないと考えた方が良いでしょう。

特に来場数、問い合わせ数が少ないのにもかかわらず、
お客様のタイプが多岐にわたる、という会社は、発信力が弱いということです。

自社のwebサイト。
インスタ。
ブログ。
看板。
現場。
協力業者さんや職人さんを通して発信される情報。

これらの媒体から、一貫性のある情報が発信されていれば、
お客様の層はかなり絞れてくるはずです。

そしてそういう会社は、自社に問い合わせをしてきてくれたお客様が、
自社のお客様かどうかの判断がつくはずです。

日本人のお客様の中には、「お客様=神様」だと勘違いしていて、
お客様であれば、何をしても許されると思っている人もいますが、
こういう傍若無人な人を相手にすると、
大切な自社の社員さんを守れないこともあり得ます。

ヨーロッパに行って感じるのは、売り手と買い手はフィフティーフィフティーで、
変なお客様は相手にされません。

だからお客様も紳士的な方が多いですし、
仮にクレームをつける場合でも大声を出すような人を見たことがありません。

自社のお客様の定義を定めておいた方が良い時代だと思います。

そして売り手側にもお客様を選ぶ権利がありますし、
その権利が行使できるよう、日頃からしっかりとマーケティングに取り組んでおきましょう。

お客様は神様ではなく、お客様なのです。
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【2321回】 繁盛店の経営哲学から学ぶ

2017年05月08日 | 住宅コンサルタントとして
繁盛している料理店の店主さんは、大抵皆、同じような思想を持ち、行動パターンも似ています。

まずは、休日の使い方。

休日は心身を休めるために取ることもあるでしょうが、
大抵は自分を磨くために時間を使っておられます。

フランスのお客様が多く来るので、フランス語を習いに行く。
他の一流店にお客様として食べに行く。
日頃は徹底的にできない、調理機材やお店を大掃除する。
などなど、家でゴロゴロなんてしている人はいないのです。

また一流の料理人さんは、交友関係が広かったり、
いろんな一流店を知っていたりします。

これは世界各国共通ですが、一流の人は、一流の人の紹介であれば、
本当に親身になって対応してくれるのです。

だから国内の一流の料理人さんに認められるような一流の料理人さんは、
海外の一流料理人さんたちも紹介してもらえたりして、
世界にもネットワークができたりするのです。

それと、これも共通するのですが、
自分がつくりたい料理をつくっているのではない、ということ。

お客様が求めるもの、お客様が潜在的に求めている料理をお出しするのであって、
自分がつくりたいものを作って出している訳では無いのです。

だから常にお客様から謙虚に学びつつ、他の一流店に教えを請い、
妥協しない品質で自分たちがお出しする料理をつくる。
もちろん、サービス、対応の面もしっかりと勉強されています。

一流の料理店には、その店の経営哲学がしっかりとある。

この一流の料理店の店主さんが身をおかれているような環境を
クライアント様にご用意できたら、と自分なりに考えて、これまで仕事をしてきたつもりです。

一流のお店、一流の経営者から学ぶのが、最も勉強になるのです。
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【2320回】 ブランディングに必要なこと

2017年05月07日 | 住宅コンサルタントとして
お客様が住宅会社に求めるレベル、
それからお客様がワクワク感を感じるレベルが年々、高まっています。

このお客様の要求レベルに適応できていない会社が、
結論から言うと集客に困っている訳です。

お客様の心理、本音を感覚的に分かっていない会社ほど、
集客のためには商品が大事だ、ということでいろんなFCに加盟したり
胡散臭い会社のノウハウを購入したりする訳です。

もしくは胡散臭いコンサルタントに、安易に依頼したりする訳です(笑)。

結論から言うと、お客様を呼び寄せるのは、
商品でもノウハウでも、もちろんコンサルタントでもありません。
FC本部でもチラシやホームページでもないのです。

では、お客様を呼び寄せるのは何か?

それは、自分たちの会社の世界観、個性、魅力なのです。

自分たちの世界観や個性、独自固有の魅力をお客様に理解していただくために
どんなことしなくてはいけないか?

今、住宅業界で第一線で活躍している営業マンに話を聴かせていただくと、
今のお客様は住宅を建てる際に、最も関心があるのがデザインや見た目なんですね。

だからイケてない写真をホームページや施工事例集に掲載している時点で
お客様を遠ざけているということに気づかなくてはなりません

そしてクオリティーの高い施工事例写真をweb上で、SNS上で発信すると同時に、
企業としての取組み、姿勢の部分も発信していくことが重要です。

この取組み、姿勢という部分の発信をどこまで継続していけるのか?
どれだけ魅力的な内容で発信できるのか?

この部分を理解できている会社は、全体の1%程度しかないと感じていますが、
これをクリアできた会社は、集客に苦労することが無くなっている、
というのが、今、業界内で起きていることなのです。

自分たちの姿勢を魅力的に、そして継続して発信する。

皆さんの会社ではできていますか?
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【2319回】 日本に帰ります

2017年05月06日 | 住宅コンサルタントとして
海外滞在中でも、阪神タイガースの試合はリアルタイムでチェックしてしまう、鬼山です。

昨日の試合、まさか4点差を逆転できるとは思っておらず、
あまりに嬉しくてホテルに帰ってきて、You Tubeで阪神戦を見まくっていたら、
さすがに嫁にあきれられてしまいした・・・(汗)。


さて、あっという間の7泊9日間でした。

今日、マドリードからパリ経由で羽田まで帰り、東京から新幹線に乗って自宅まで帰ります。

今年に入って、3月4月は特に忙しく、
精神的にも肉体的にもかなり限界が来ていましたが、
今回の旅行で本当にリフレッシュすることが出来ました。

日常とは全く別の環境で過ごすことは、本当に刺激的です。
こうしたことを定期的におこなうことで発想力にも良い影響を与えてくれると思っています。

個人的に感じたのは、海外の一流ラグジュアリーブランドは
恐らく今後、もっと業績面で苦しむことになるであろうということを
肌感覚で実感しました。

これらのブランドショップに中国の方ですら以前ほど大量に殺到していない感じがします。

現地の方で一般的な方はやはりファストファッションのお店で買い物をされていましたが、
例えばバッグで言うと1000ユーロ以下、スーツで言うと600ユーロ以下で
十分にデザインが素晴らしく、センスあふれるブランドが多々、現地にはあるのです。

そういうお店を現地の方は利用されているのですね。

どれだけブランディングを強化しようが、やはり商売の基本は「より良いモノをより安く」。
高くなりすぎては、結局新興企業に足元をすくわれる。

こうして新陳代謝がおこなわれていくのが、世の常なのでしょう。

また、店舗設計や住宅の収納の収まりや、ガラスの使い方なんかもヒントをいただきました。

更に小売りの世界も、店舗の在り方がちょっと変わっていくのではないか、と思います。

重要なのは、その売り場でどこまで体験できるのか、ということ。
ただ商品を並べておくだけではダメで、
小売店も市場も、ヨーロッパではその在り方が変わってきているように感じました。

8日の月曜より、日常生活に戻りますが、
正直、今、仕事をしたくてうずうずしています。

こういう気持ちを持つためにも定期的にリフレッシュをうまく入れていきたいと思います。
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【2318回】 靴屋さんの仕入れか!っていうくらい、買ってしまった・・・

2017年05月05日 | 住宅コンサルタントとして
マドリード、本当に危険な街、です。
(←って、治安面のことを言っている訳ではないですよ)

というか、この街、ツボ過ぎます!

バルセロナは観光地って印象が非常に強いのですが、
マドリードはバルセロナほど観光客が多くありません。

スペインってイタリアと比べると、ちょっと田舎くさいなぁ、と思っていたのですが、
マドリードはメチャお洒落な街でした。

で昨日、マドリードでもセレクトショップを見まくっていたのですが、
もう衝撃の連続で、スーツケースに入るかどうか、全く気にせず、
とにかく靴屋さん、それから服屋さんの仕入れか!っていくくらい、
購入しまくってしまいました。

だって、日本だと5万以上するようなジャケットが99ユーロなんですよ!
しかもそこからまだタックスフリーで約13%、戻ってくるんです。

今回のこの旅で、ジャケット3着、ストール6本、靴5足・・・私。
ジャケット4着、革ジャン1着、靴1足・・・家内。

スーツケースに入るかどうかは後から考えよう。

正直、こんなに買ったのは初めて、というくらい、購入しまくりました。

本当にコスパがヤバいんです。

ヨーロッパはかれこれ10数回、来ていますが、
お買い物が最も楽しい街は?と質問されたとすると、
自分の中では今のところ、ダントツでマドリードかな、って思います。

もうリピート決定です!

しかも食べ物は、内陸にも関わらず、ちゃんと魚介も豊富ですし、
都会なのに食べ物の価格も安い。

お買い物好きな人には、超オススメです!

後、今回、マドリードで私たちが泊まらせてもらっているのが、
ONLY YOU HOTEL。



この壁、スーツケースでできています!



エレベーターの壁がなんとタイル!



でこれがロビー。

メチャお洒落なんです。

実際、昨日の午前中は、このホテルを舞台にドラマの撮影がされていたんですよ。

朝からいろんな機材がホテルのラウンジやバーに運びこまれていて、ビックリでした。

このホテル、お洒落さといい、立地といい、価格といい、非常に良いホテルだと思います。
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【2317回】 初のマドリード

2017年05月04日 | 住宅コンサルタントとして
人生初。
スペインの首都、マドリードに到着しました。

もともとは、錦織圭選手が毎年、出場するマドリードオープンを観るために、
今回の旅の行先の1つにマドリードを入れた訳ですが、
まさかのマドリードオープンの日程が例年から変更され・・・。

ってよくよく調べてみると、スペインではこういうの、普通みたいで、
レアルマドリードの試合ですが、通常水曜と土曜で組まれているにも関わらず、
直前にならないと正式な日程が出ないそうで、
マメにホームページで確認しないといけないようです。

マドリードに来た本来の目的を達成できないため、
街の散策やショッピング、それからスペイン料理を堪能することに・・・。

で、あまり期待せずに来たマドリードですが、結論から言うとメチャ楽しい街です!

というか、イタリアもアメリカやフランスなどに比べると物価が安いのですが、
スペインはもっと安い感じがします。

スペインバルで飲んで食べても一人10ユーロあれば十分なんです。

グラスワインなんて、水より安いです!
ピンチョスも1.5~2ユーロが大体の相場。

おなかペコペコの状態でマドリードに着いて、
ホテルのすぐ近くのバルに行ったのですが、本当に安くて美味しかった。



マドリードの街中にある、ORIOというバルです。



しかもそのバル、本店は去年のゴールデンウィークに行った、バスク地方にあるみたいで、
バスク地方と言えば、チャコリと絶品のピンチョス!

コスパが抜群なんですよね~♪

その後、ホテル近くを散策していましたが、とにかく靴屋さんが多いんです。

人口一人あたりの靴屋さんの数で言えば、マドリードが世界一じゃないか、
というくらい、とにかく靴屋さんだらけ・・・。

で、皆品質が良い上に安い。

革製品って、日本だとすごく高いですよね?
でもこっちだと、すごく上質の革ジャンが5万以下で全然買えるんです。

革製品、日本の半分以下の価格設定だと思います。

トリノで結構、買い物をしたのですが、
トリノよりもマドリードの方がもっと買い物をしてしまいそうな予感・・・。

で、午後から本場チュロスを味わうために、カフェに移動。
あまり甘いものを食べる習慣が無いのですが、これは美味かった!



揚げたてでアツアツ、でちょっとしょっぱいチュロスを
これまたアツアツのホットチョコレートにつけて食べます。


3日間、マドリードでの生活を楽しみたいと思います。
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【2316回】 トリノでビジネスをするとしたら・・・

2017年05月03日 | 住宅コンサルタントとして
海外に来ると、

「この地域の市場のニーズって何なんだろう?」

と、ついつい考えてしまいます。

いわゆる職業病です。

「こういう年齢の人、こういう属性の人って、こんなことに困っているんじゃないのかな?」
「それを満たす商品やサービスを提供する企業・お店のレベルって、どんなもんかな?」
「ひょっとしてこのレベルやったら、全然勝てるしニーズあるのと違うかな?」

ということを考えながら、いろんなお店を見て回るのも、海外旅行の醍醐味となっています。

今回、個人的にビックリしたのが、トリノのスーパー。

庶民的なスーパーは、いつもと変わらないのですが、
日本でもおなじみのEATALYやCOOPでは衝撃のシーンがありました。

というのは、売り場そのものを飲食スペースとして提供しているのです。

四方の壁には、ワインやパスタ、パスタソースなどを並べていて、
中央部分に思いっきりテーブルとイスが何十セットとセッティングされていました。

で、お買い物をしている人を横目に、皆昼食を採っているんです。

美味しそうに食べているお客様を見ると、
思わずワインやパスタを買いたくなる、という気持ちになってしまいました。

逆に日本のスーパーも将来的にこうなっていくかも、と感じました。


また、イタリアに持ち込んで面白いと思うのは、さぬきうどんのシステムです。

現地の所得に対して、レストランでの食事はやはりちょっと高い。
日本のラーメンがウケているのは、味はもちろんのこと、
1食10ユーロ前後、という価格設定もあると思うのです。

安くておいしいのが人気なのは、全世界共通のテーマ。

讃岐うどんだったら、1食500円未満でお腹いっぱい食べられるし、
なおかつ早い訳です。

特にトリノなんて5月でもメチャ寒い上に、
それでも皆、外で食べたがりますから、あたたかいうどんなんて
現地の方のニーズにとてもあっているのでは、と思うのです。

すするって食べる文化が現地には無いのですが、
ここをクリアすれば、大ヒット間違いなし、と感じます。

マドリードに行くのは、今回、初めてなのですが、
現地に移動しても、そんな視点で街を散策したいと思っています。
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【2315回】 イタリアと日本の物価の差

2017年05月02日 | 住宅コンサルタントとして


昨日はひたすらショッピング。

前日のうちに発見していた、数点のセレクトショップに行っていました。

おかげで私のグーグルmapはブックマークしたお店、レストランだらけになってしまいました。
次回、行くときはかなり効率的に回れそう・・・。

で、最終的に購入したのは、ほぼ靴とストール。



私、イタリアに来て靴を3足、家内は1足を購入しました。
ストールは4枚。

日本の相場の半額~7掛けくらいの感覚ですね。

正直、日本で買うのは下着類、パンツ(裾直しがあるので・・・)、
カットソーやTシャツくらいですかね・・・。

特に婦人服は日本、高すぎますね。

日本のアパレル業界の企業が苦戦していますが、
当然だよな、とちょっと思ってしまいます。

特に40代前後で、ちょっとカッコよく着こなしたい、
という女性に合う服が非常に少ないような気がします。

イタリアはフェミニン感が出まくっている服は少なく、
結構かっこいい服が多いのと、革ジャンが安いので革ジャンにストールでアクセント、
というようなスタイルが非常に多いような気がします。

コロコロと毎年、流行つくってあおって、
消費者にたくさん買わせようとするその姿勢が問題なのかも・・・?

後、肉、パン、お酒、ハム、野菜などの価格も衝撃なくらい安いです。

パスタ500グラム、BIOのものでも0.8ユーロ、日本円で100円程度ですし、
ワインも5ユーロ以下で結構な種類があります。
パンの価格も衝撃的。

将来的にはアパートを借りて、現地で1カ月程度住んでみたいなぁと思いました。

そしてトリノに来たもう一つの目的。

それはトリュフをたらふく食べること。

ということで、トリュフをたっぷり食べられるレストランに行って参りました!





もう口の中がトリュフの風味でやばかった~!!!

秋にはトリュフ祭りがこのピエモンテ州であるので、
これも将来、必ず来たいと思います。

今日はこれからマドリードに移動します。
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