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8月末に蒔かれたという野菜が順調に育ったようで、大根とカブと白菜の間引き菜を、実家でとれたという立派なクリと一緒にいただいた。新鮮さが命の間引き菜、我が家の二人では食べきれないので姉妹やご近所におすそ分けした。シーズン初めてと喜ばれた。間引き菜なので小さな根が付いている。近所の人は「これを庭の菜園に植える」と作業始める。ユニークな増産方法だが実績があるというから楽しみ。
間引き菜と言えば子どもの頃の思い出がある。家のそばの菜園には葉物に根菜など自家用の野菜が育っていた。菜園の作業は主に祖父母の作業だった。間引き菜は祖母がやっていた。畝の間にしゃがんで丁寧に抜いていた姿が記憶にある。今思えば、大きな大根や白菜を立派に育てる手段の一つだが、戦後の自給自足の小さな足しになっていたのだろう。そのためにも慎重な間引きが大切だった。
季節感の薄くなった野菜、キュウリなどは四季どの季節にもスーパーに並んでいる。菜園だと夏のシーズンだけ、ナスビもそうだった。生活環境が時代の変化に合わせ変わっていく中で食生活も大きく変わった。外食が文化になり食料は農産物も含めて輸入の時代になった。そんな影響からかスーパーの店頭に間引き菜は並んでいなかった。
今年は市内で熊の目撃情報が昨年の件数をこえたという報道に驚いた。増えた要因の一つに山中の木の実の生育が悪いため食を求めて熊が里山に出る、という。イノシシに熊、さらにサルにも悩まされていると聞く。イノシシ避けの柵が壊れ畑をごっそり荒らされた人が、「繕いました、これで大丈夫」と笑顔で話され畑に大根の爽やかな薄緑の葉が育っていた。