
白菜ひと株800円、キュウリ1本180円など野菜の超高値の時期があった。原因は天候不順、それらが原因で発生した自然災害は人力ではいかようにもしがたいことだが、家計を圧迫したことは確かことだ。鍋には欠かせない白菜、極端な不作で八分の一株で店頭に並んでいた。食べ盛りの子どものいる家では大変な思いをされただろう。
冬の寒気が遠ざかるに連れて畑も生き返り店頭の野菜も豊富になり価格も落ち着いた。地球全体の温暖化が進行しており、日本の亜熱帯化も心配される折り、野菜高騰を招く天候不順がいつやって来るかしれない。健康に欠かせない野菜のありがたさをいつも心せねばならない、何かの折にそう感じる。
「早生のタマネギを少しだけ収穫してみました、けっこう立派に育っていました」とほかの野菜と一緒に畑からの直送便で届いた。新玉ネギはいつもスライスしその辛み甘み風味と新鮮さをいただいている。また、タマネギは食材として欠かせない一品と妻は話す。
父の存命中は、戦後の食糧難もあってタマネギ、ジャガイモ、サツマイモは1年中の自家消費分を作っていた。父の没後も頑張っていたが公共用地として買収され、耕作はしなくなった。そんなことで作物を作る苦労を少しだけ知っていることから、頂く野菜のありがたみを思いながらいただいている。