
「身勝手なエサやりは禁止です」の掲示が立っている。各所で見受けるが、個人住宅に立てられた以外は自治体や自治会、団体名が記入されているが、見かけた掲示にはそれが見当たらない。本当に困った近くの人が備えられたのだろう。「置きエサは止めましょう フンの後始末をしましょう 不妊、去勢手術をしましょう」と大きな文字で呼びかけてある。
続けて小さな文字で「哀れみの気持ちだけでエサをやると、猫がどんどん繁殖して、飼い主のない不幸な猫を増やしてしまうことにつながりかねません。捨てられ行き場を失った不幸な猫をこれ以上増やさないようにしましょう」とあり、身勝手な行動を止めるよう易しい言葉で呼びかけてある。立てた人の優しい心根が伝わる。
この付近は時々散策するが、この立て看板は初めて目にした。文字や汚れなどから設置されてそれほど経っていないようだ。野良猫と呼ばれる彼らが責めを受けることはない。この看板付近では猫の姿をよく見かける。この日も付近で木陰に寝そべっている数匹を見かけた。こうした猫は観光客によく可愛がられている。
捨てられた犬や猫の殺処分が問題になっている。動物愛護法を受け多くの自治体で殺処分ゼロを目標に掲げている。その処分頭数は減少しているが、保護することでの問題も多く、ゼロには時間がかかる。こうした問題可決策の一つは、野外でのエサやりを止めることと、もう一つは最期まで飼うという飼い主の責任と自覚を果たすこと、これは難しいことではないから実行して欲しい。