「来たな」、雪が降り始めた。すぐに狭庭が白くなる。この調子だと積もるかな、そう思い撮り損ねの無いようにと写す。正味にして10分も降らないで日がさし始めた。これを「ぬか喜び」というのだろうか。今回の雪だけでなく「あてが外れた・喜びが無駄になった・つかの間の喜び」などはここまでの人生で無数に経験したことで悔やむ気などにはならない。
まだあきらめなくてもいい、今夜からの予報は期待させるものがある。とは言いながら、明日は朝から車で出かける予定がひと月前から入っている。車はノーマルタイヤ、退職してから雪の日は運転しないことにしており、スタッドレス準備すらしていない。ノーマルは気温7度以下での環境での使用を想定して設計されていないというから、雪でなくても気をつけなければならいようだ。
市内北部に住まいの人から雪の景色の写真が届く。写真はいい光景が撮ってあり眺めるにはいいと返信する。すると、雪ダルマも見守ってくれていますが、マイナス4.8度の世界を堪能中ですがまだ積もっています。外には出れない、辛抱して家の中で過ごしますと折り返して来た。傾いた電柱の写真が追加で届く。停電にならないことを祈る。
今朝の5時すぎ、我が家の前の道は雪で薄っすらと白くなっていた。そこに2本の線が我が家の門扉まで続く。朝刊配達のバイクが走った跡、それはこの世に二つとない墨絵のように見え撮っておいた。厚い積雪もいいが、はかなそうな雪風景もまたいいものだ。
(今日の575) 雪道に朝刊配る二輪跡