TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

多良岳のマンサク

2014年03月16日 | 山(県内)


急な思いたちでしたが、マンサクを見に多良岳に行きました。
先週は暖かい南の風が吹きました。例年より遅い春一番です。
山の上も春だろうと思って登ったのですが…。

今回の装備です。
雨具など基本的な物に加えてスパッツは入れていましたが、まさかアイゼンがいるとは思いもしませんでした。


食料です。弁当は「ぶりほぐし身のっけ」のお手軽弁当です。
年のせいか、このようなシンプルなものがおいしく感じられるようになりました。


登山前。ここまでのアプローチは件のアトレー君です。


天気は晴れで絶好の登山日和でした。途中、檜林を登っていると上から水滴が落ちてきました。
大粒の水滴だなと思っていたら、よく見るとシャーベット状になった雪の塊です。
進むにつれて、足下にも雪が見られるようになりました。


日の当たらない稜線にはアイスバーン上に踏み固められた雪(氷)が残っていました。アイゼンを準備していなかったので、慎重に進みました。ノーマルタイヤで雪道を行くようなもので、滑ったら大けがです。




岩陰にはつららが。


でも、空は青空で、多良岳にいち早く春の到来を告げるマンサクがきれいに咲いていました。

座禅岩周辺はまばらです。来週ぐらいが見頃でしょうか?


座禅岩から見た経ケ岳。


国見岳は満開です。


溶けて細くなっていくつらら。まさに「雪解の水に春を知る」


「まず咲く」の「マンサク」だけではありません。木々たちも新芽をふくらませ、そこまで来ている春に備えていました。






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光回線の契約トラブル?

2014年03月09日 | エッセイ
「光回線、契約トラブル4万件 生活センター、法改正要望」(毎日新聞デジタル)の見出しが飛び込んだ。

そういえば、今年の1月、我が家にも変な電話がかかってきていた。
私の家内が対応したのだが、話の内容は以下のようなものだった。

「基本料金が今より千円ほどお安くなります。契約の変更をなさいますか?」
「安くなるなら、わざわざ電話をして『変更の手続きをなさいますか』と聞くのはおかしくありませんか?」
「ご契約者様に一軒一軒電話をかけて、確認をしてから変更を希望するご家庭だけ安くしています。」
「それでしたら電話は主人の名義ですので、明日○時に電話してください。」

その次の日、私が対応。
「昨日奥様にお話をしていましたお電話の件です」
「はい、聞いております。おたくはどちら様でしょうか?」
「○△です」
「基本料金が安くなるならしますよ」

その後、ネットのことをあれこれ質問され、光に変更する意思がない旨を伝えると、それでは安くなりません、と。(「ムッ!」)
「インターネット光の勧誘の電話だったんですか?」
「はい」と言われ、電話は終わった。

変というより悪質な電話だった。
ネットのことは伏せて、「基本料金がお安くなりますよ」と、誤解を与える勧誘の仕方。
さらに、自らを「○△です」と大手電話会社を名乗っている。おそらく委託された(?)業者と思われるが、大看板を名乗られると、お年寄りにとっては水戸黄門の葵の紋所と同じで、相手をついつい信用してしまう。
このような詐欺まがいのセールスの仕方が「光回線、契約トラブル」の大きな原因の一つだと思う。

ちょうど、私も中断していたインターネットをどこと契約しようか検討していた時期だったので、話の内容はおよそ見当はついていて、そんなことだろうと思っていた。

昨年、私も、別の会社と光の契約をしたのだが、工事をあまりにも待たされてキャンセルした。
契約の時には「お客様がお急ぎの旨を工事の方に伝えておきます」ということだったが、1か月待っても何の連絡も来なかった。工事が追いつかないのなら、毎日のようにTVで宣伝するなよ!と短気を起こしたのだった。
今思えば、契約をキャンセルして本当によかったと思っている。

以前は、ダイヤルアップのインターネットで通信速度は56kpbsと遅かったが、電話とネット代で月に2300円と安かった。調べ物やメール等はこれでも困らなかったが、ブログをし始めてからは、写真をアップするのに時間がかかり過ぎて不便は感じるようになっていた。
この頃に戸別訪問で光を勧誘に来たセールスマンに、「我が家はダイヤルアップです」と言ったら、「シーラカンスですね」と驚かれたのを思い出す。

パソコンが壊れたのを機に、ネットも光にと契約したのがさっきの待ちぼうけの話である。

その後、ネットは繋がないまま放っておいた。
ないならないで、生活できるが、自分のブログでの発信や友のブログが読めないので、やっぱりネットを繋ぐことにした。
息子に相談したところ「ネットの目的が何かだよ、光の通信速度が必要なの」とアドバイスされて、諫早ケーブルテレビのネットにすることに決めた。
通信速度は3Mだが、写真のアップも、ユーチューブ等の動画も全くストレスがない。そして何よりも料金が安い。(丁寧な工事をしてもらったが、工事費も無料。ただし2年間契約)

今回の件で、世の中は光がスタンダードのように宣伝しているが、本当に光の速度が必要なのか考えさせられた。
私が今の時代のスピードについて行けないのだと言われるのかもしれないが、それならそれでよい。(いや、むしろその通りである)
大事なのは自分の生き方と、そのための生活スタイルをしっかりと持つことである。
モノはそのための道具として自分に合ったものを選べばよいのだが、それが難しいように思われる。
情報化の時代で、あふれる情報に自分を見失い、流行に踊らされている観がある。
選ばなければならないのはモノではなく、自分の生き方である。
便利な世の中、生活のスタイルまで決めてもらわぬよう心しなければ。


春の到来を告げる「マンサク」
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ピンチ脱出! 15年目のアトレー

2014年03月04日 | 
今日、仕事の帰り、アトレー君の調子がおかしかった。
アクセルを踏み込むも加速しない。
信号待ちで停止すると、ガタガタと車体が振動する。
エンジンのシリンダーの1つが点火していないなと、素人でもわかる状態であった。
「止まるなよ」と念じながら、行きつけの整備工場へ。

案の定の結果だった。
原因は、プラグではなくて、プラグに電流を流すコイルの不具合だった。
プラグなら、その交換は簡単なのだが、「コイルは部品が…」と言うことだった。しかし、たまたま中古の同じものがあったので、それに交換してもらいピンチを脱出し、乗って帰ることができた。

修理代を支払おうとしたが、たまたまあった中古の部品なので結構ですとのことだった。
「いやいや、部品代はともかく、工賃だけでも払います」と言ったのだが、
「いつも車検をしていただいているので、ほんとうにいりません」と言われ、甘えることにした。
たまたま、アトレー君の中にリポDが1箱あったので、「よかったら飲んでください」と差し上げたら、逆に恐縮された。

今年で15年目になるアトレー君は、何かとこの整備工場にお世話になっているが、ちょっとした修理はいつもサービスでしてもらっている。「もっと儲けてよ」と私は言うのだが、たいした修理ではないからと言って代金は受け取られないのだ。もっとも車検では10年くらいのつきあいはあるのだが、それにしても親切な整備工場である。

修理代をサービスしてもらっていることもだが、何よりも年式のいったアトレー君を、自分の車のように愛情を持って丁寧に整備してくれるのがありがたい。車のセールスをしている私の従兄弟などは、アトレー君を見る度に「まあだ乗っているのか」と冷やかすのだが、私にとっては大切な思い出の車なのだ。

実はこのアトレー君は、15年前に、父に私が買ってやった車なのだ。平成11年10月のことだった。
それまで父の車を私の家内が時々使っていたので、そのお礼も込めてのことだった。
平成23年秋、80を過ぎた父がもう乗れないからと私に返上したのだ。
私も2台はいらないから処分することにした。
少しでも高値で引き取ってもらおうと車内を掃除したら、中が大変きれいなのに驚いた。
車内には砂埃一つないのだ。
父は、専用のアトレーのマットの上に市販のマットを敷いて、汚れないように大事に使っていたのだ。
走行距離は、13年で2万3千キロ。
はたして、ガリバーでの査定金額、15万円也。
確かに13年ものの高年式だが、父が大事に大事に乗ってくれていた車(息子に買ってもらった大事な車だったのだろう、とても丁寧に使ってあった)、父は処分してくれと言うのだが、15万ぽっちでは私が手放せなくなった。
アトレーの随所に父の愛が感じられたからだ。

モノには心はない。しかし、そのモノを使う人には心があり、愛着もある。
私が買ってやった車を大事に大事に乗ってくれた父の気持ちが嬉しくて、とても手放せなくなった。
よし、私が乗ろう、せめて後2年。走行距離もせめて5万キロは乗らないと…と思っていたが、
今年、その2年目になろうとしている。走行距離はまだ3万キロ台。
この秋が15年目の車検時期だが、あと2年延長して乗ろうかと思っている。

父への思いから乗ったアトレー君だが、これで山に行くようになり、今では自分自身の思い入れが深くなってきた。
傾山への黒仁田林道走破、想像を絶する悪路だった。走っているアトレー君の横をカモシカが飛び跳ねていた。
どうせ古い車だから、どうにでもなれみたいな開き直った気持ちもあったのだが、なんと黒仁田林道を最後まで走破してくれた。他にも、チェーンを巻いての雪山、ふだんの多良岳への足、あるいは自転車を積み込んで、サンダーバード2号のような使い方もしている。
今では、私のアウトドアのよきパートナーである。


平成24年11月。やっと3万キロ達成!


きれいに使ってあった室内。



マニュアル車だが、運転は楽しい。
また、直角に近いシートは腰への負担軽減になり助かっている。


自慢のフルフラットスペース、快適に寝られる。時にシルク(自転車)の格納庫にもなる。
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