TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

山弁当 超簡単!

2018年10月28日 | 山にまつわる話
久しぶりに手作り弁当で山に登りました。
ご飯を炊いてあり合わせのものをタッパーに詰めただけですが、お昼が楽しみでした。

これがその弁当です。



メインは昆布の佃煮と高菜の炒め物。

このタッパーだったら重ねてザックの中にきれいに収まります。


普賢岳山頂



色づきはじめた雲仙の山々を見ながらのランチタイム






山登りで疲れたからだには、塩分多めの佃煮や高菜の炒め物がことのほか美味しく感じられました。
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酒器

2018年10月21日 | その他
虚空蔵山頂に祀ってある虚空蔵菩薩。







どなたかが奉納された杯に目がとまった。これは…








これは、30数年前に私の結婚祝いとして同僚からいただいたものと同じものだ。




ただそれだけのことだが、わが家にとっては特別な酒器が仏前に奉納されていた偶然に、「へぇー」という驚きと不思議な縁のようなものを感じた。
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虚空蔵山2 岩屋口より

2018年10月18日 | 山(県内)
岩屋口  左手はトイレ。車は5~6台駐車可。駐車場は木場口の方がはるかに広い。



ここから登り始める。



両サイドにシャクナゲが!しかも多良岳と同じツクシシャクナゲ!



さらに、これは…



エビネ



ツクシシャクナゲもエビネも移植されたものだそうだ。
昔はこの山にはエビネが多く自生してたそうだが、あるとき大がかりな盗掘にあい姿を消したという。これはここをもう一度エビネの花が咲く山にしようという一大プロジェクトだ。一株毎に番号を打ったプレートが付けられているのは盗掘を防止するための工夫だろうか。

そんなことを考えながら歩いていた矢先、前回ご一緒した86歳の元気なおじいちゃんとまたしてもお会いすることができた。あのおじいちゃんとお話するだけでいっぱい元気がもらえる。




かくしゃくとして立ち姿の美しいこと、そしてステキな笑顔。リュックの中から取りだして見せてもらったのは自然環境監視員の腕章、樹木につける手作りのネームプレート、それを取り付けるための道具だった。

おじいちゃんがおっしゃるには、昨日頭が痛かったので、脳梗塞予防のために血液の循環をよくしようと今日は登ったとのことだった。虚空蔵山には2回登って、2回おじいちゃんに会い自然や健康のことについていっぱいお話ができた。お名前とメールアドレスも教えてもらった。またお互い元気でお会いしましょうということで別れた。


ほどなくして分岐点。ここには犬の墓が建っていた。
「犬の墓?」と驚くが、経緯は立て看板に書いてあった。


大きな杉。その幹にはネームプレート、あのおじいちゃんが付けたのだろうか?


ここにも


この石段まで来ると頂上は間近だ


ヤッホー!


今回は前回より展望が利いた。

黒髪山方面


天山方面


多良岳方面


大村湾


山頂には虚空蔵菩薩が祀ってある。


これは比較的新しいが、もう一体は歴史を感じさせるものだった。弘法大師が作ったと言われているのはこちらの方だろうか。





地元にはこの菩薩様にまつわるいくつかの雨乞い伝説がある。日照りが続いたときにはこの菩薩様の唇に味噌を塗りつけたとか、ひどい干ばつの折には村人が菩薩様を背負って海に浸けたというものだ。そうすると菩薩様が水を欲するのか、雨が降ったという。地元の人と共に歴史を重ねた菩薩様だ。そして今もなお信仰の山として多くの人が訪れている。



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岩屋権現

2018年10月17日 | 山(県内)
九州のマッターホルン・虚空蔵山に再度訪れた。
前回は木場口から登ったので、今回は岩屋口から登ることに決めていた。
山に登る前に、その途中にある岩屋権現(岩屋神社)に立ち寄った。

道の左手に鳥居が見えた。それを示す標識等がないので見落とすところだった。



鳥居の横に説明があった。


活字に直すと

「岩屋権現は弘法大師が取立てた伝えられる古い神社で、祭神は本地毘沙門天である。
神殿は豊州生まれの僧円順が岩を穿って作ったもので拝殿の入口に享保七年(1728)年に建てた円順の頌徳碑がある。
瀬戸の初音は此処が女人禁制の道場であったにもかかわらず、その真心が通じて参詣が許され、
   岩屋尾根の岩かけごろも
   きてみて帰る瀬戸の初音
と歌を残したと言われる。
百九十九段の段の石段には鬼が一夜で築いたという伝説もある。 川棚町教育委員会」


これが鬼が一夜で築いたとという199段の石段だ。
登山前の足慣らしにちょうどいい。







上から石段を振り返る。



さらにその上の崖



そこを登りきると



岩屋を利用した拝殿があった。















この崖を穿った拝殿を見学でき満足して後にしたのだが、重大な見落としをしていた。
崖の下からもう一度見上げると、先ほどの拝殿の右側にもう一つ何かありそうなのだ。





白っぽいのが拝殿の窓、アップにすると



その右側もカメラの望遠を利かせてみると



なんだあれは?
実はあれが神殿で、石段の横の説明にあった毘沙門天が祀ってあるという。

ではどうやって行くのかという疑問が生じた。
あの拝殿の横の崖を、ロッククライミングしてよじ登るのか?

下調べもせずに行ったのがよくなかった。実は拝殿の壁に神殿に通ずる小さな穴があるということだ。

もう一度拝殿を見て見ると…


赤で囲んだ部分だ。「耳の穴」と呼ばれているそうだ。
私はてっきり鏡と思っていた。拝殿に入ったらけっこうそこがまぶしくて鏡が光を反射しているものだと思い込みあまり気に留めなかったのだ。それほど拝殿そのものすごさに満足していたのだ。今日はいいものを見ることができたな、と。

しかし、虚空蔵山は大変気に入った山なので今後3回、4回…と訪れるだろう。岩屋権現の神殿はその時のお楽しみにということで199段の石段を下りた。

境内は時が止まったように静かだった。








(ここからは神殿がはっきりと見えた)




この後、虚空蔵山に登るべく岩屋口に向かった。

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九州のマッターホルン

2018年10月16日 | 山(県内)
ジャパニーズマッターホルンと言えば槍ヶ岳でしょうが、この山は九州のマッターホルンと言われています。
どうです、この山容。



この山は長崎県と佐賀県にまたがる虚空蔵山です。
川棚町から見たこの山はさながらマッターホルンです。

川棚町から岩屋口を目指して車を走らせていると石木あたりでこの風景が目に飛び込んできます。







もっと山に近づけばマッターホルンのアップが撮れるかなと思っていましたが、登山口に向かう道路からはもう見ることはできませんでした。その代わり車窓には収穫を迎えた美しい棚田が広がっていました。








日本にいながらこの風景がなんとも懐かしく郷愁にかられました。




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