以前一度だけ車で行ったことがありましたが、今回は歩いて登ってみました。
登山口は小野の天満宮の横です。
小野天満宮

すぐ横に

石柱が立っています。

それには
性圓寺は天祐寺の末寺で、金比羅岳山頂にあるお寺ですが、山頂には金比羅大権現の社があるなど、神仏習合の一大霊場を形成しています。
「歩いて登る人が少なく登山道は荒れている」と聞いていたので覚悟して登ったのですが、登ってみてビックリ、それはそれは趣のある立派な道でした。
登りはじめ

今どき珍しい木の手すりが設置されていました。

左が登山道です。

道脇にある石は丁石のようです。この道は元々性空寺の参道なので、一丁(109m)ごとに立てられているようです。

林に残る石垣が往時の面影を残しています。
丁石

アップ

「九丁」と寄進者の名前を読み取ることができます。
鳥居が見えました。

松尾社です。

松尾社はお酒の神様です。
地元の酒蔵のお酒が供えられていました。

杵の川酒造のお酒です。栓は開いていましたが、フルーティーな香りがしてまだ飲めそうでした。
社も酒造関係者の寄進のようです。石柱に刻んである「施主 酒屋中」の字が読み取れます。

ここにはひときわ目を引く大きな石灯籠があります。

(鳥居の左側)

文政5年(1808年)に建立されています。
この灯籠について、山口八郎著の「諫早を歩く」には次のように書いてあります。
「この灯籠の灯が、遠く橘湾を有喜に寄港する、漁船の目印になったと言います。-略-航海安全の守り神として、金比羅信仰は広まっています。」
確かにここは見晴らしの良い高台です。

山頂の手前に「翁塚」がありました。

「初しぐれ猿も小蓑をほしげなり」という芭蕉の句が刻んでありました。
そして性圓寺へ

往時の隆盛を物語る他県の寄進者名

「博多」「佐賀」「柳川」の地名が刻まれています。
鳥居と思ってら

石造りの山門でした。

山門は立派でしたが寺はなくなっていました。

静かに佇む石仏

井戸

2つも井戸があるのに驚きました。

昔はかなり栄えたお寺だったのでしょう。
境内の様子


苔むした参道が続きます。

丁石

頭部が壊され、代わりに石が載せられた石仏


こういう石仏に合うとほっこりします。

カニさん


ユーモラスな石仏も


大きな石が祀ってあり

金比羅大権現

そして展望広場

雲仙や橘湾が一望できます。

ここに大きな岩があって

「八天狗」の刻文
さらに岩の上には

烏天狗の座像が祀ってありました。

金比羅岳は登山道(参道)もそうでしたが、山頂付近もきれいに除草がなされ、とても大切にされている所だと感じました。
よく整備された展望広場

