TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

手袋

2015年02月15日 | その他
冬山に手袋は必需品です。いろいろためしましたが、釣り用の指先が切ってある手袋が意外と便利です。理由はカメラのスイッチ類を操作しやすいからです。寒さが厳しいときは、さらにその上からアウターの手袋をはめます。

指先があいた釣り用の手袋。ふだんはこれ1枚で十分。


その上からはめる手袋、なぜかよく落とす。
 


昨日の普賢岳山頂のことです。あとは仁田峠に戻るだけと身支度を調えたとき、アウターの手袋が片方ないことに気づき、「またか!」と思いました。実は、一年前もそうでした。写真を撮るときアウターを外してポケットに入れていたつもりで落っことしたのです。
普賢岳山頂になかったので、1つ前の撮影ポイントの霧氷沢へ再び向かいました。ところが残念ながらありませんでした。仕方なく山を下り始めたのですが、すれ違う人に「手袋が落ちていませんでした」と尋ねたところ、「200m下で見たよ」と教えてくれました。はたして…。

目立つように木に掛けてありました。ありがたいことです。
 (2015年 2月14日)

一年前の「アトレーキャンピング雪道を行く」のときにも片方落としていて、あきらめていたのですが同じように登山道の木の枝に掛けてもらっていました。

 (2014年 2月15日)

実は…、多良岳でも一度落としましたが、そのときは、すれ違った人が金泉寺の山小屋に届けようとしてくださるところでした。

山に登る人の善意で三度助けられた手袋、もう少し気をつけなければと思っています。ちなみにこの手袋は長崎の「山の家」で買いました。プロモンテ(旧ダンロップ)製で2500円くらいでしたが、防水性やグリップ力が高く冬山では重宝しています。(「それならもう少し大事にせい!」という話です)
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ソウメンの滝

2015年02月11日 | 山(県内)


雪を楽しみに多良岳に行ったのですが、残念ながら雪はありませんでした。
標題のソウメンの滝は、経ヶ岳の肩、平谷越と中山峠の間にあります。滝というよりもふだんは涸れ沢に近いのですが、少しばかり水が流れています。その細々と流れる様を「ソウメンの滝」と名付けたのでしょうが、そのソウメンの滝が数日前からの冷え込みで見事に凍っていました。


2日前の雲仙普賢岳


凍てつくような冷え込みで、雲仙の山々は白くなっていました。これなら多良岳にも雪があるはずと、建国記念の日である今日、愛車アトレーで出かけましたが…


「アトレー雪道を行く'15」と思っていたのですが、アプローチには全く雪がなく期待外れでした。経ヶ岳もご覧の通り。



平谷越に下りて、タワラギ山にちょっとブナの木を見に行き、中山峠への帰路、ふだんは地味なソウメンの滝がこの姿です。ソウメンがきしめん状に太く凍っていました。







雪はありませんでしたが、プチ氷瀑が見られたことが本日の収穫でした。



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追い出しワンデリング

2015年02月08日 | SUWV

1980年2月 追い出しワンデリング(作礼山)

 ワンゲル時代の話です。
 2月は追い出し「ワンデリング」といって、その年度の卒業生(必ずしも4年生ではない)との送別登山を行っていました。新歓は1年生が荷物を担ぐのに対して、追い出しでは卒業生がキスを背負うというのが慣わしでした。一升瓶は割れないようにシュラフでていねいに巻いて担ぎ上げたものでした。
 そんな追い出しの様子を副島が「木霊」に綴っていたので紹介します。


 「追い出しワンデリング 1980年2月」  副島
 登る山は作礼山である。卒業生のよき思い出にしてほしいと心からそう思っていた。-途中略-
 山の上で火を囲み、酒を飲み、歌い狂おうと言うことで、キスの上に薪をのせて出発した。卒業生はあきれ顔で見ていた。トレーニング不足の卒業生のせいで少し遅れて作礼山についた。まだ雪が10㎝くらい残り、池にも氷がはっていた。
 各バンガローでは晩飯の用意をしながら、卒業生を囲み、実にいい雰囲気をかもし出していた。が、そこに4、5人の酔っ払いが歌いながらバンガローに入ってきた。
 「♪雪の進軍 氷を蹴って~♪」
 “ドンドン  ドンドン”(戸をたたく音)
 戸を開けると「ウォオ~」となだれ込んできた。その酔っぱらい達は、後発部隊の大塚軍曹と前田・豊福等(彼らはいずれも土木工学科の連中で実習か何かの関係で遅れて出発)であった。彼らは私たちがもう酒を飲んでいるのだろうと思い、その雰囲気を壊してはいけないと考え、作礼山の駐車場まで来て、そこで一升瓶を1本あけてきたということであった。私たちも負けてはいられない、さっそく酒を飲み始め場はさらに盛り上がった。
 晩メシを食べおえ、歌いながら広場に行き、ファイヤーに火をつけた。雪の上で燃える火は美しかった。そんな私たちの歌声に次々とバンガローから仲間が出てきて、ファイヤーの周りを取り囲んだ。声を張り上げて歌い狂い、のどを酒でうるおし、肩を組み、追い出される者も、追い出す者も一体となっていた。
卒業生は一人ひとり得意の演し物を出した。松本さんの軍歌、坂本さんは松山千春、…etc。ファイヤーのまわりは溶けた雪でベチャベチャになり、ガソリンを手の上で燃やすアホな奴もいた。
 部長の私は、いくら酒を飲んでも、このファイヤーが終わるまでは気をしっかり持っておこうと誓っていた。このファイヤーが終われば後は誰かがやってくれる。そんな風に思っていた。私はウィスキーをラッパ飲みし、声をからし、歌い、走り回った。そしてファイヤーは終わった。私の記憶もそこまでであった。
-途中略-
 翌日、予定ではレクリエーションをすることになっていたが、みんな目が覚めるのが遅く、何もできずに山を下りなければならなかった。(以下省略)


 この年の写真は、何故か冒頭の1枚しかありませんでした。副島の文から分かるように、この年は写真どころではなかったのだろうと思われます。部長としてファイヤーを盛り上げることに全力を尽くした副島は二日酔いでダウン気味でした。阿比留さんが飛び跳ねているのはその姿が写らないようにとの思いやりだったのでしょうか…。


 以下の写真は次の年(1981年)の作礼山での追い出しの写真です

 池の氷の上で集合写真

 氷の上に半円状に部員が寝そべっています







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梅一輪…

2015年02月03日 | エッセイ
 例年より遅い梅の開花です。霜の降りる寒い朝でしたが、梅の香に誘われメジロのつがいもさっそく梅の蜜を吸いに来ていました。
 



 梅一輪 一輪ほどの暖かさ  〈服部嵐雪〉

 梅はポツポツと時間差で花を咲かせていきますが、一輪咲く毎に春が近づいてきます。
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